「ちびまる子ちゃん」の喋り方は、斎藤茂吉の妻?
さくらももこ作「ちびまる子ちゃん」の「あたしゃ」という話し方は、明治生れの東京の女性の話し方である。
わたしは北杜夫の「どくとるマンボウ」シリーズに、以下のような記載を発見した。
「(母は)あたしゃ、もうすぐ死にますからね。と言いながら、海外旅行ばかりして、一向に死ぬ気配がない」
北杜夫の本名は斉藤宗吉といい、父親は斎藤茂吉である。
その妻が北杜夫の母親ということになる。
因みに茂吉は婿養子である。
茂吉は山形生まれだが、妻輝子は東京生まれである。
さくらももこが中高生だった頃、北杜夫と遠藤周作のエッセイが売れていた。
読まないはずがない。
わたしは喋り方はここから取ったとほぼ断言する。
グータラなキャラは、恐らく遠藤周作であろう。
遠藤周作は狐狸庵先生とも呼ばれていた。
遠藤周作のエッセイは「ぐうたら」ものである。
遠藤周作は狐より狸が好きだそうである。
「踊るポンポコリン」はそこから取ったに違いない。
なお遠藤周作の「ぐうたら生活入門」には、かつらで騙された話が出てくる。
さくらももこの「ももの缶詰」には、睡眠学習機で騙される話が出てくる。
さくらももこは「ぐうたら生活入門」を読んだことはまず間違いない。
「ちびまる子ちゃん」は、さくらももこが自分をモデルにしたと明言しているが、エピソードは実話でも、ぐうたらだったら、そんなに仕事をするはずがない。
「ちびまる子ちゃん」は作者がモデルだが、喋り方は北杜夫の母親。
キャラは遠藤周作のぐうたらもので、デフォルメしたものであろう。
では、北杜夫と遠藤周作は何を読んで書いたのだろうか。
坂口安吾であろう。
北杜夫の「マンボウおもちゃ箱」の「おもちゃ箱」という題名は坂口安吾に「おもちゃ箱」という短編小説があるので、おそらくそれから取ったのであろう。
坂口安吾には「ぐうたら戦記」という話もあるので、遠藤周作の「ぐうたら」ものは、それを参考にしたに違いない。
北杜夫も遠藤周作も芥川賞をとっているので、読んでないほうが不自然である。
遠藤周作のほうが北杜夫より受賞も年齢も先輩である。
遠藤周作はエッセイに「北さんがきた。飯を盛れという」と北杜夫をネタにしている。




