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大失恋した後、直ぐに私の目の前に現れた男性と私は付き合ってしまったのだが、、、。

作者: 七瀬






“大失恋した後、直ぐに私の目の前に現れた男性と私は付き合って

しまったのだが、、、。”



世界中で、“私は運命だと想っていた男性ひとと別れてしまった。”

別れは本当に些細な事で、彼は私に別れ話を切り出した!

その時の私は、頭がカッとなっていた為、彼の別れ話をそのまま

受け入れてしまったわ。

彼も私が、“運命の女性だと分かっていて別れたはずだ!”

“誰よりも大事に大切に想っているからこそ、別れ話をしたのだろう。”

そんな事は、私でもよく分かっている!



・・・それでも私には彼しかいない!

“他の誰かじゃダメなの! 貴方しか私は愛せないのよ!”

最後に彼にこれだけは伝えたかったな。





 *




・・・彼と別れて数日経つが、私の心は一向に癒える事がなかった。

私はフラフラ家を出ては、近くの公園のベンチに座りぼーっとする

日が増えた。

仕事もこんな状態では、皆に迷惑をかけると思い、“有給を使う事にしたの。”

何もしない時間がムダに過ぎて行く。

私はこの先、“彼なしでどうすればいいのだろう?”



そんな時、ある男性ひとが私の目の前に現れたわ!



『“あんたさ、毎日毎日、ココでないしてんの?”』

『えぇ!?』

『ただただ仕事もしないで、ぼーっとしててさ、頭、大丈夫か?』

『はぁ!? その言い方、失礼じゃないですか? 一体、何が言いたいのよ!』

『“なんだよ、ちゃんと感情あるじゃん!”』

『はぁ!?』

『“あのさ~お腹空かない? 今から飯でも食べにいかない?”』

『“これって? 最近の流行りのナンパですか?”』

『違うよ! 元気になるには、先ずはお腹を満たすことからだろう!』

『・・・まあ、ううん、』

『この近くに、安くて美味しい定食屋さんがあるんだよね!

ちょっと小汚い店だけど、めちゃめちゃ旨いんだよ! 特にさ、

アジフライ定食は絶品なんだよな!』

『“えぇ!? 食べてみたい!”』

『ノリがいいね! 今から行くか!』

『“でも、ちゃんと割り勘だからね!”』

『案外! きっとりしてんだな!』

『当たり前でしょ! これで思う存分、食べられるわー!』

『あぁ、好きな物を喰え食え!』

『楽しみ!』

『・・・いい顔すんな~』

『まあね!』





・・・私はこの見知らぬ男と一緒に、彼の行きつけの定食屋さんで

アジフライ定食を頼んだ!

目の前にいる男は何かと私の事をイジリ倒すけど、それに反抗しながら

食べるアジフライ定食は最高で、何より私は久しぶりに笑ったのだ!

あんなに毎日、泣いて過ごしていた私が、こんな男に笑顔にされるとは?




それから私はたまに、この男とその定食屋さんに行く仲にまでなったの。

不思議と私はこの男がいつものこの公園のベンチに来るのを待っている。



・・・そして今日も。



『おっ! いたいた、今日も行くか!』

『うん!』

『今日は、何、注文しようかな~』

『鯖定職!』

『じゃあ、俺も!』

『真似しないでよ!』

『別にいじゃん!』

『別にいいけど。』

『なんだよ、それ?』

『意地悪したかっただけよ。』

『バーカ!』

『何がバカよ!』

『バーカ! バーカ! バーカ!』

『子供か!?』

『子供です!』

『はいはい!』

『ごめん。』

『許す!』





・・・“私は大好きな男性と大失恋したけど、、、?”

私を励ます “救世主” が現れたわ!

私は彼のおかげで、今の自分を保てているのかもしれない。


この先、まさか、、、? 

この男性ひとが、“私の新しい彼になるなんて想ってもみなかったけどね!”

まだ本当に彼の事が私は好きなのか分からない状態ではあるけど、、、?

いつかどこかで、私は彼の事を前の彼より好きになるのかもしれないなと思うの。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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