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自らを越えて 第二巻  作者: 多谷昇太
3人のアポ(1)の続き

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10/13

危ない!カナが滑落…

さて、いよいよ最後の最後、よく人がすべって滑落する一枚岩に来た。いかにも一気に上ってくださいとでも誘っているような、滑り台にも似た中央部を避けて左側の窪みを上って行く。その際にその旨を後続の3人に伝えたのだが「なに、こんな岩」と嘯くカナの声が気になった。3人上り終わっても俺は気になって岩の淵に立って最後のカナを待っている。カナは「そこをどけよ」と云いざま滑り台を一気に駆け上がって来た。まったく、ホールドも何もないところを危ないなと思った刹那右足を滑らせたカナが滑落しそうになった。「危ない!」と云いざま俺は姿勢を低くしてカナの右手首をつかみ力まかせに一気に身体を引き上げた。最後の岩を上り終わったと云ってはミカと喜び合っていた大伴さんがすっ飛んでくる。まさかカナが云うことを聞かずに滑り台を駆け上って来るとは思わなかったのだ。まだ俺の右手を両手でつかんだままで自失気味のカナに「カナ!このバカヤロ!なんで村田君の云うことを聞かないの!」と叱り飛ばす。しかしそう云いながらもカナの身体を確保するように支えながら「あー、でもよかったあ…村田君ありがとね。もしカナが落ちてたらあたし…」とカナの無事に安堵することしきりである。いまさらのように寄って来たミカともども俺たちを岩の淵から奥へ誘おうとするが、ようやく自分を取り戻した風のカナが平然を装って「へん、何よ、大伴さん、大騒ぎしないでよ。ちょっと足を滑らせたぐらいでさ」と云うのに「何を云ってるの!ここから下を見てごらん!」と、再び剣幕を起こしてはカナに下を指差す。下から見ればさほどでもない大岩だが上から見ると結構な高さである。もしここを転げ落ちていたら無事では済まなかったろう。

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