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機械遊渡  作者: 月兎
3/12

変わる世界

書き忘れてました!!!(白目)

 僕がもっと万能だったら、杏をもっと早く助けられたのだろうか。杏が誘拐された日から、ずっと自問自答を続けてきた。「強くなりたい」と、漠然とした思いが募っていく。そして、その願望は研究という形を成した。

 昔は好きでやっていた機械工作も、今では楽しさをほとんど感じなくなった。明確な目的が生まれて、手段の価値は下がってしまった。強くなるための手段がこの形を取ったのは、それが一番の近道だと思ったからに過ぎない。唯一の取り柄、活かさない手はなかった。


ーーーーーーーー


 いつ頃からだっただろうか。僕は自分の体を気にしなくなった。健康度外視の引きこもり生活のおかげもあって研究は大きく進んだが、それでもできたのは「机上の空論」の塊。兵器を構成する各パーツごとの試作こそすれども、実物の兵器は作れなかった。流石に実物を作って銃刀法違反で逮捕なんて洒落にならない。

 全ては来るべきに備えて。1枚、また1枚と完成した設計図が重なっていく。




 研究を進めるにつれどんどんと技術が成熟し、出来上がる理論上の兵器が生み出すはずの威力は日々上がっていった。しかし、そこで大きな問題に当たった。それだけの威力を支え、尚且つ実用性を備えた動力源なんて、存在しなかったのだ。そこに気付いたところで、研究は足を止めてしまった。






 ちょうどその頃だっただろうか。日本から遥か遠くの無人島で、世界を揺るがすような大発見があったのは。

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