受容
言われたことが頭に入ってこない。脳が受け入れることを拒否している。
「まっ 待ってくれ」
時間をかけてゆっくりと言われたことを噛み砕く。
どうにか半分ほど消化した時、ふと疑問が浮かんだ。
「……魔力器官ってのは朱雀島の生物だけが持ってるんじゃなかったのか?」
研二はその質問を予想していたように、あっさりと答えた。
「昔、西洋で魔女狩りがあったのは知ってるだろ?言いがかりだったって言われることが多いが、俺たちはその中に本物の魔女ー魔力器官を持った人間がいたんだと思ってる。」
確かに魔力器官を持つ人間が存在すると仮定すればそういうこともあるだろう。だが……
「証拠は……証拠はあるのか?」
「レントゲン検査で何度もお前の体内に未知の臓器があることを確認してる」
その言葉は驚くほどすんなりと私の中に入ってきた。何度もあの施設に連れて行かれたのはそのためだったのか。
研二は続ける。
「お前のその思考力……頭の良さってのはおそらく魔力の影響だ。メカニズムはまだ解明できてないが……な。お前も周りと自分はなんとなく違うって感じたことあるだろ?」
確かに……ある。介斗以外の同年代はみんなかなり幼いと感じる。年齢からすればおかしいのは私の方だったということか。
そうか、私は普通の人間じゃないのか。




