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97歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

 誰もいないことを確認してエールはドラゴンに戻った。


「それじゃあ偵察をよろしく!」

「任せてください!」


「私も付いて行くから大丈夫よ。」


 リーフとエールでお城の偵察へ向かった。その間にダークとサクラ、クラリスで作戦会議である。


「まぁ、地上からわざわざ行く必要はないな。」

「そうね。空から奇襲をかけて壊滅させましょう。」


「それだと、偵察に行かせた意味がないんじゃない?それに私は飛べないんだけど⁉︎」


 サクラの盛大なツッコミにそうだったと思う2人。しかしやることは大体決まった。後は2人が帰って来るのを待つだけだ。


「ただいまー!」

「戻りました!」


 2人が戻って来た事で作戦会議を始めた。


「まず、城の周りには町があるわ。」

「そして町の中心にお城があります。そしてその周りを水で埋めてます。外敵を防ぐ為でしょう。」


「となると、やっぱり空からが良いのかな?」

「そりゃー、私たちは良いけどサクラはどうするの?誰かが一緒に飛ぶの?」


「いや、わっちとサクラで逃げられん様にしよう。空からクラリス、リーフ、エールで奇襲をかけ、慌てふためいてる間にわっちらが狩る。」


「なるほど、それなら町の人達にも被害は出ないですね。」

「ああ、まずはエール。お前さんのブレスで城に火をつけよ。それだけで奴らは混乱するじゃろ。」


「それなら全員焼き殺した方が早くない?」


 リーフの過激発言にダークは首を振った。


「そうした方が早いが、ボタンから関係ない者は殺すなと言われておるからの。それは出来んのだ。」


「……やっぱり子供には優しいわね。」

「だよねー。私と会った時とか、無視に始まり酷い時は黒い炎で焼かれたものね。」


「クラリス、リーフよ。また吊るされたいのか?」


 殺気を含むダークの視線に物凄い勢いで首を振る2人であった。


「じゃあ今からやるの?」

「いや、やるなら夜、もしくは朝じゃ、これは基本じゃ。人員を少ないからの。」


 という事で昼を食べ、少し仮眠を摂る。そして日が沈んだ。そこから夜闇に隠れて5人は動き出した。


「エール行くよ!」

「はい!」


 エールはドラゴンの姿となりクラリスとリーフを乗せて飛び立った。ダークはサクラを抱えて低空飛行で町の近くまでやってきていた。


「ダークさん。町の中にも結構見回りいますよ。」

「心配ない。こうするんじゃ。スリープ……」


 呪文を唱えると見回りの人はいきなり倒れた。そして異変に気づいた者達も集まってきてそのまま倒れてしまう。


「な、何をしたんですか?」

「眠らせた。最初に眠らせた奴に近づくと眠る様にしておる。これで潜入しやすくなった。」


 そうして寝ている警備を尻目に走っていく2人だった。一方空にいるクラリス達は……


「エール大丈夫?場所見えてる?」

「ええ、問題ありません。」


「ごめんね、いつも足みたいに使っちゃって。」

「そう言ってくれるのはクラリスさん達だけですよ。大丈夫です。私は強くなる為に付いて来ました。そして間違いなく私は強くなっています。それだけで充分です!」


「ありがとう……よし!行こうか!」


 そして一気に下降していくエール。城には灯りが灯っていた為標準も定めやすかった。そしてエールは口に火を溜めると軽く吹き出した。


 次の瞬間、城の屋根に火が着いた。攻撃の開始である。


「行くよ、リーフ!エール!」

「「うん!」」


 エールはドラゴンから人に戻ると飛行しながらお城の屋根に飛び移る。


「少し低い階に降りちゃったね。」

「良いんじゃない?その辺はそれより変なのは……」


「……誰も慌ててない?どうして⁉︎」


 クラリス達は中の様子が見える所から見たが誰も走ったりしていなかった。


「どういう事かしら?」

「分からない。でも、普通じゃない事は確かね。」


 とにかく中へ入ろうとするクラリス達であった。


「門番の奴らも眠らせた。さて、後はここで逃げてきた奴らの中から黒幕を探せば良い。」

「なんか……私要らなかったね。」


「そうでもない。わっちとて、接近戦は苦手じゃ。その点お主は接近戦が得意。じゃからいてくれて助かっておるぞ。」


「そう言って貰えると嬉しいな。」


 少し和やかに話していると異様な雰囲気が2人を包んだ。


「なんじゃ、この気配は?」

「この気配は……」


「やはり人に守らせては行かんな……」

「仕方あるまい、我らが出ては払い人が来てしまうだろ?」


 門の上には2匹の鬼がいた。1匹は顔に目が3つあり黒い身体だ。もう1匹はでかく青い鬼だった。


「ほぉー鬼か……どうやら黒幕は貴様らの様じゃな。」

「娘の肉にありつけるとはな。久しぶりに全力を出せそうだ。」


「兄者、あのちっこいのは俺がもらうぜ。」

「ああ、じゃあ俺はあの黒い奴を貰おうか!」


 すると、青い鬼はサクラに襲いかかった。そして黒い鬼はダークへと……しかし。


「はあぁぁぁ!」

「ふんっ!」


「「な……なにー⁉︎」」


「躾のなっておらん鬼じゃな。サクラそっちの青いのはお主に任すぞ。」

「はい!では、黒い鬼はダークさんに!」


 サクラは刀を、ダークは魔力弾を手に持ち構えるのだった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は3月27日日曜日です。土曜日は休載しますので注意して下さい。


ワクチン接種の副作用次第では3月30日の更新はお休みするかもしれません。その時は活動報告にて報告させて頂きます。


それでは次回更新もお楽しみに!

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