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89歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

「ほぉー。コイツらがか?強そうには見えんがな。」


 現れた神にいきなり失礼な事を言われてムッとなるクラリス達。だが、オオクニヌシがそこはカバーする。


「安心しろ、お前より強いぞ戦神。」


 今度はオオクニヌシが余計なことを言うので心配になる。


「ならば面白い。俺の相手をしてもらおう。コイツらに勝てばお前が相手してくれるのだろう?」

「ああ、良いとも。勝てればな。」


(ちょっと、相手は神よ。しかも戦神。どうやったら勝てるのよ!)


 意味深な言葉を放ったオオクニヌシを恨むクラリスであった。


「では、誰から相手してくれるのだ?お前か?それとも纏めてか?」


 戦神はやる気満々である。なのでクラリスが前に出た。


(でも、期待されるのは嫌いじゃないからね。)


「ほぉー、貴様が相手か。名は?」

「クラリスです。よろしくお願いします。」


「礼儀はしっかりしておるな。よろしく!だが、加減はせんぞ!」


 そう言うと戦神は大きな鎌をだした。


「まずはお手並み拝見!」


 物凄い速さで突っ込んでくる戦神に対してクラリスは木刀を2本取り出した。すると戦神がクラリスの目の前で止まった


「ぬぅ……!貴様俺を愚弄(ぐろう)してるのか⁉︎」

「私が本気の時はいつも木刀(これ)です!気になさらず。」


「ふざけおって!その棒切れもろとも首を跳ね飛ばしてくれる!」


 戦神は鎌を振り上げクラリスへと振り下ろした。それをクラリスは左手の木刀で軽々と払った。


「手加減してませんか?そんなんじゃ……狩られますよ?私にね!」


 今度はクラリスが右手の木刀で戦神の喉元へと振り切った。そして戦神の喉元から煙が上がっていた。


「ちー……掠っただけでこれか……どうやら侮っていたのは俺の方だったみたいだな……」

「あの体制から躱せるなんて……流石ですね。首の骨を折るつもりだったんですが……」


「はっはは!愉快なり!ならば本気でいかせてもらおう。」


 そう言うと戦神は鎌を戻して、2本の長さの違う槍へと持ち替えた。


「死んでも恨むんじゃねーぞ……」

「大丈夫です。不老不死なのでっ!」


 今度はクラリスから飛び込んだ。槍の間合いへと入り込むクラリスだったが短い槍が行くてを阻む。一方戦神の方も間合いにいるクラリスを捉えられるずにいた。


「ちょこざいな!」

「はあぁ!」


 お互いに打ち合ったが結局当たらないままクラリスが間合いを一度取った。


「はぁはぁ……」

「なるほど……オオクニヌシ、お前が認めるだけはある。」


「だろ?だが、もう良いだろう?お前の負けだ、戦神。」

「なんだと?俺の負けなわけあるか!引き分けだろう⁉︎」


 オオクニヌシの負け宣言に戦神は怒気を飛ばした。だがオオクニヌシは全く動じなかった。


「クラリスはまだ力を隠しておる。お前も隠しておろうがそれでも勝つのはクラリスだ。」


「ふふ……ふははは!オオクニヌシよ!この戦神をここまで愚弄するとはな!ならばこの娘の首を取って俺の力を示してやろう!」


 オオクニヌシの言葉に頭に血が上った戦神はクラリスの首を取ると言い始めた。一方クラリスは2人が話してる間に息を整えていた。


「クラリス、貴様に恨みはない。だが、このままでは俺のメンツに関わる。だからその首貰うぞ!」


 戦神は槍を直し、次の武器を取り出した。


「まさか人間相手にこれを使うとはな……神具雷鳴槍(しんぐらいめいそう)


 それは稲妻で出来た槍。形を作りだしてからもバチバチと音を立てていた。


「それがあなたの本気ですか?」


 クラリスは冷静に戦神に尋ねた。


「どうだろうな。戦とは敵に情報を与えてはならんものだからな。敵に弱みを悟られては負け戦となる。」

「……そうね。私は不老不死だけど首を切られると痛いから全身全霊で防ぎにいきます。」


 クラリスは木刀をしまって真剣を取り出した。


「私も神具を使わせて貰います。神具聖天の剣(せいてんのつるぎ)


 それは刀に近い形だった。刃は白く峰は薄く青みがかっていた。


「聖天の剣だと⁉︎馬鹿な!あれはもはや存在しないはずだ!」

「そうね。とある女神から私に渡されて以来500年ずっと使っていないもの。」


 そう言ってクラリスは剣を振り上げた。振り上げた剣は淡い青色の光を放ちだした。


「いきますよ。私も使うのは初めてですので、加減が出来ません。どうか死なないで下さいね。」


「な、なんだと……⁉︎」

大空を裂く一撃(スカイクラッシュー)


 振り下ろした剣から閃光が走った。それはその名の通り大空を裂くに等しい一撃だった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は3月9日水曜日の21時です。お楽しみに!


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[一言] 剣からビーム···流石はセイバー
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