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75歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

「なるほどな、敵対国が攻めてきたと思って攻撃してきたと……なるほどな……」


「そうだ、矢を放った事はすまなかった。こちらも敵を国に近づけるわけには行かないのだ。」


 ダークが取り調べして、男たちの事を調べていた。ダークの心眼はこう言う事にも役に立つのでクラリスは全部任せていた。


 ちなみにここでの国とは領地の事らしい。


「ダーク、何か分かった?」

「うむ、とりあえずこやつらに悪意はない、ただ国を守る事しか考えておらんな。」


「じゃあ、解放してあげたら?」

「ああ、そうじゃな。」


 パチンッと指を鳴らすと男たちの幻覚も拘束具は解けた。


「では、お主ら仕事に励めよ」


 そうして、クラリス達は男たちとは逆方向にある村へと向かっていった。


「なんだったんだ奴らは?」

「わからん。ただ、絶対戦ってはならん相手だったな。敵でなくて良かった……」


 そう言って男たちは持ち場に戻るのであった。


「ここの国も内戦は起こっているのね。」

「ここ最近は落ち着いたんですよ。昔は各国の殿様がよく争っていましたから。それに比べれば……」


 どこか寂しそうな目をするボタンにクラリス達はなんと言葉をかけて良いか分からなかった。


 少し歩くと村が見えてきた。


「宿があると思う?」

「思えんな。」

「思いませんね。」

「宿とは?」


 ボタンは置いといて、他2人の答えは無いという反応だった。そして、エールがボタンに宿の事を説明していた。


「とりあえず入ってみましょう。情報も得られるかもしれないしさ。」


 そう言ってクラリス達は村の中へと入っていった。すると、中央で大勢の人が騒いでる声がしたので、クラリス達は向かう事にした。


「なにこれ……?」

「見てて不快じゃな。」

「なぜ誰も止めないんですか……」

「……」


 クラリス達が見たのは大の大人が小さな女の子に石を投げつけている状況だった。そして我慢出来なかったクラリスは止めに入ろうとしたが、すぐ横のおじさんに止められた。


「お前さん旅の人かい?やめとけやめとけ、あの男たちはここの殿様に仕えてる奴らだ、女子供関係ねぇー、気に食わなかったら殴る蹴る、時には斬り殺しちまうんだ、あれは痛ぶってるんだ。関わるとアンタもやられるぞ。」


「じゃあなんでみんな見てるだけなの!」

「あいつらが居なくなったら弔ってやるのさ、それくらいしか俺たちには出来ないからな……」


 それを聞いてクラリスは何かがキレた。そしてダークとエールも……


「どきなさい……」

「ああ?誰だテメー?」

「俺たちのこと知らないらしいぞー」

「仕方ねぇーな、そいつも殺せ……」


 3人目が何かを言おうとした時には既にクラリスは剣を抜いていた。


「アンタたちには死んでもらう。子供を痛めつけて楽しんでる様なクズに生きてる価値ないわ。」

「そやつの言う通りじゃ、文句があるならかかってこい……」


 もはやダークも喧嘩腰である。


「ほぉー、1人やったか……てめーら死罪な。死刑執行だ!」


「こっちのセリフよ!覚悟しなさい!」

「公開処刑じゃー!」


 クラリスとダークが暴れてる間にエールとボタンは女の子を救い出していた。エールもキレていたが、クラリスとダークの方が凄かったので逆に冷静になるのであった。


「エールさん。まだ息があります。」

「ええ、手当ては少し離れてしましょう。安全なところで……」


「お前らも仲間か!だったらお前らを人質に……」

「……分かっていない様ですね……あんな化け物みたいな人達と行動してるんですよ。私も化け物に決まってるでしょ?」


 いきなり襲ってきた男の胸にエールは手刀を突き刺した。


「……やっぱりエールさんも強いんですね。」

「ドラゴンですから。さぁ、行きましょう。」


 そうして、ボタンに女の子を担がせ、エールはその護衛をして戦いの場から退いた。


「ちっ、なんだコイツらは!」

「一旦引くか?」

「そうだな、引いて数を……」


「逃すわけなかろう。」


 逃げる算段をしてる男たちの後ろに回り込んで3人の首を切り落とした。


「終わったわね。」

「ああ、死体はどうする?」


「大丈夫よ、土に還すから。」


 クラリスがパチンッと指を鳴らすと死体は土の中へ消えていった。


「ほぉー、便利な魔法じゃの。」

「デンジに教えてもらったのよ。結構簡単なのよ。土に埋める手間も省けるし、掘り返される心配もないからね。」


「ほぉ、では里に戻ったらデンジに教えてもらおうかの。」


 2人で話しながら死体処理をしていると後ろから声がかかった。


「おやおや、もう終わっちゃたのね。」


 少し離れたところにフードを被った人が1人立っていた。


「あなたは誰?」

「別にいいじゃん。死ぬ人間に名乗ったって仕方ないでしょ?」


 この言葉にクラリスは警戒を強めた。


「あなたはここにいた奴らの仲間なの?」

「うーん……まぁいっか!そうだよ!」


「まぁいっかってなんですか⁉︎ふざけてるんですか!」

「ふざけてないよ!もぉーいいや。話すより()り合おうよ!いっくよー!」


 そう言うとフードを被った人はいきなりクラリスに飛び込んでくるのだった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は2月6日日曜日午後15時です。お楽しみに!


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