表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

75/151

74歩目

お待たせ致しました。


それでは本編をどうぞ!

「全員で行けるはずなかろう!誰か残らんか!」


シーン……


「まぁ、まず、クラリスとボタンは行くのは確定じゃな。」

「そうね、案内人と張本人は行くべきね。」


 これでまず、クラリスとボタンが決まる。そしてここからが問題なのだ。


「じゃあ、私も行かないとね、クラリスの契約者だし。」

「リーフさんは行かなくても大丈夫でしょ?偶に離れているじゃないですか。」


「そうじゃな、リーフは居残りでも良いな。」

「ちょっと!フロールだけじゃなくダークまで反対なの⁉︎」


「じゃあ私は行った方がいいわね。乗せて帰って来れるもの。」


 ここで出てきたのはニコラだった。そしてこの意見に対して反対出来なかった。なので、ニコラは決まった。そして自動的にエールは居残りに……ならなかった……


「じゃあエールで決まりね。」

「そうね。エールがいいわ。」


 クラリスとリーフはニコラの同行を反対した。


「な、なんでよ!」

「「自分の胸に手を当てて聞いてみなさい!」」


「のう、フロールよ、なぜ2人はあんなに反対しておるのじゃ。」

「実は……」


 フロールはダークとボタンに説明した。とてつもなく早くて乗ってたら酔う事を……


「……なるほどな、気になるが、今回は控えてもらうかの。」

「わ、私は空を飛んだ事ないのでわかりませんが……遠慮したいです。」


「私だって学習したもん。ゴウカを乗せてあげてたんだから!」


「「もっとダメだわ!」」

「あの子は早ければ早いだけ良いんだから、ますます。普通の人は乗れないわよ!」


 ゴウカの性格を知ってるクラリスとリーフだからこそ許可できないのだった。


 こうしてクラリス、ボタン、エールが決まった。


「もう1人おった方がええじゃろう。誰を連れていく?」

「じゃあもう恨みっこなしにジャンケンで決めたら?」


「そうですね。恨みっこなしです。」


 と言う事で、ジャンケンにはリーフとフロールとダークが行った。ニコラはもうエールが行くので不参加、ウールは興味はあったけどお留守番する事にした。


「じゃあいくわよ。ジャンケン……」


 勝負は一瞬だった。リーフとフロールがパー、ダークがチョキである。


「ふっ……勝った……」


 この勝負ダークの勝ちである。当たり前だった。なぜならダークには心眼があるのだから、そう言い出したリーフのせいだが後の祭りであった。


「では、お主ら、しっかり留守番しておけよ。」

「「はーい。」」

「「はい……」」


 落ち込んでるリーフとフロールが少し気の毒になるクラリスであった。



 クラリス、ボタン、ダークはドラゴンになったエールの背中に乗って移動していた。


「今日はこの山を越えたところに人里があります。そこに泊まりましょう。」


 ボタンが提案してきたが、クラリスは断った。何故なら……


「ごめんね。私たちこの国のお金持ってないんだ。だから宿に泊まる事は出来ないわ……」

「えっ?でも買い出ししに行くってこの前言ってませんでしたか?」


「それはまぁ、働いてお金を少し作ろうかと……」

「この国は外からの人間を雇うほど心は広くありませんよ。」


「えっ?そうなの?閉鎖的ね。」

「そうですよ。同じ人間なのに、身分を決めて虐げてたりなんてよくある事です。」


「昔から変わらんの、この国は……」


 ダークは少し遠い目をして物思いにふけっていた。


「では、野宿という事でいいのですか?」

「ええ、いいわよ。」


「待つのじゃ。」


 クラリスが了承した所でダークが待ったをかけた。


「王からこの国の通貨を貰っておる。安心せい、フロールにも渡しておるからの。」


「先に言いなさいよダーク!時間を無駄にしちゃったじゃない!」

「うむ、すまんな。許せ。」


 とても謝ってる様には思えないクラリスであった。

 という事で山を1つ超えた所にエールは着陸した。そして、突然誰かに殺気を向けられた。


「なっ、何……この殺気は……」

「まぁ、ドラゴンなどこの辺りにはおらんからの。捕らえて食うのかもな。」

「つまり、その前に私たちを殺そうという事ね。」


 クラリスはダークの言葉に納得して気配を確認した。


「6人?いや10人かな?」

「うむ、10人じゃな。」


 敵の人数を確認していると、いきなり矢が飛んできた。


「うわっ!いきなりなの⁉︎」

「何を言うておるこれだけ殺気を飛ばしてあるんじゃいきなりではなかろう。」


「とにかく、エールはボタンと隠れてて、私とダークで倒してくるから。」


「もう終わったぞ。」

「「はぁ?」」


 振り向くとダークの周りには倒れた男たちがいた。


「早くない?」

「何を言うておる。こんな奴らは精神干渉の攻撃には耐性などない。簡単な幻覚で仕舞いじゃ。」


 あまりの早技と的確な分析にクラリスは流石と思うのであった。


「さて、とりあえず縛り上げたし、幻覚を解いてやるか、」


 パチンッと指を鳴らすと1人の男の幻覚は解けた。


「な、なんだったのだ……」

「目は覚めたか?さて、話を聞かせて貰おうかの。」


「だ、誰が敵に情報を……ぐはっ……」

「どちらが上か分かっておらん様じゃの。まずは耳を削ぎ落としてみるかの。」


(((ダーク怖い!)))


 心眼で見ればいいのにわざわざ拷問しているのだ、怖いと思うクラリス達は当然と言えるだろう。

ここまで読んで頂きありがとうございました。


次回更新は2月5日土曜日の15時です。お楽しみに。


宜しければブックマークと評価をよろしくお願いします。


新しい題名になりましたが、これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ