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70歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

「なるほど、ではここが何処かも分からず飛ばされたのですね。」

「そうです。そして先程ガイコツ達が襲ってきたので焼き払ったの。」


 クラリスとリーフはキツネ耳の子に話し終えた、


「そういえばまだ自己紹介がまだでしたね。私はボタンです。巫女をしてます。」

「ボタンね。私はリーフ、樹木の妖精よ。」

「私はクラリス。人間です。」


 クラリスとリーフも自己紹介を終えた。


「そういえばお2人は今何を?」

「さっきガイコツ達焼き払ったらテントまで燃えちゃったのよ。だから今、布で修復してたのよ。」


「でしたら。私もお手伝いますよ。早く来れなかった責任がありますので。」


 クラリスとリーフは顔を見合わせた。


「「よろしくお願いします!」」


 2人は泣いてお願いするのだった。


 日が沈んで、夕食を作るリーフ。その横でクラリスはボタンから情報収集する。


「つまりここはヤマトと言う国なんですね。」

「はい、今は各地を殿様という各地を統率してる人がいます。」


「なるほど、ボタンは神社の巫女という仕事をしてるんだよね?」

「はい……一応は……」


 歯切れの悪い返事に違和感を覚えつつも、気にしない事にした。


「じゃあ。明日送っていくわ。あなたのお家まで。」

「ええ、いいんですか……?」


「いいわよ。手伝ってもらったし。」

「あ、ありがとうございます。」


(あれ?なんだろう。この違和感……)


 クラリスはさっきから違和感をずっと感じていたが聞くことは出来なかった。そして、リーフが作った料理を作って持ってきた。


「はーい、お待たせ!あり合わせだけどね。」

「おおー、シチューだね。」


「あり合わせだから明日は買い出し行かないと餓死するわよ。」

「じゃあこの子を家に返したら買い出しね。」


「えっ、その子送っていくの?」

「当然!こうやって助けて貰ってるんだから。」


「しょうがないわね。仕方なくだからね。」

「そんなニッコニコの笑顔で言われてもなー……」


 言葉とは裏腹に楽しそうにしてるリーフでした。



 翌朝……


「じゃあ行こうかしら。」

「ええ、買い出しも含めてレッツゴー!」

「……」


(やっぱり元気ないわね……尻尾も垂れ下がってるし……)


「ねぇボタン帰ったら叱られるの?」

「えっ?」


 クラリスはやっぱり心配になりボタンに聞いてみる事にする。


「そ、そんな事ないですよ。」

「でも、怯えているわよ。何かあるんじゃないの?」

「うぅ……」


「クラリス、何かあっても私たちが守ってあげればいいでしょ?あんまり深入りしすぎるのはクラリスの悪い癖よ。」


「そうね、ごめんねボタン。」

「い、いえ……」


 リーフに言われてクラリスも追求をやめた。でも、やっぱりボタンは元気がなかった。リーフもその事を気にしてるからこそ守ってあげれば良いと言ったのだ。なんだかんだで心配しているリーフであった。


「こっちで合ってるの?」

「ええ、合ってます。匂いがありますから。」


 ボタンは匂いをたどりながらクラリス達はその後ろを進んでいた。もうかれこれ4時間だ。


「ねぇ、ボタン。失礼かもしれないけど、ほんと大丈夫なの?」

「はい。私を守ってくれてた、元神様ですから。その神様の匂いを間違える事はありません。」


 そうは言うものの。人里からどんどん離れていくクラリス達は不安になっていく。すると、目の前に大きな赤い鳥居が現れた。


「ここです。ありがとうございました。」

「凄いわね。こんな大きな建物……」


「ここはいわば門ですからね。上がって行かれます?」


 ボタンの言葉にクラリス達は鳥居をくぐり抜けておやしろの前まできた。


「また帰ってきたのね!はぐれ狐!」


 いきなりおやしろの後ろから青い髪の巫女装束の女の人が出てきた。ボタンはすぐさまリーフの後ろに隠れた。


「あなた方、もしかしてその狐の親ですか⁉︎だったら早く出て行って下さい!ここは神聖な神域なんですよ!」


「ちょっと待っていきなり何を言ってるんですか?」

「そうよ!それに私たちがこの子の親にどうして見えるのよ!」


「そ、それもそうですね。ご、ごめんなさい……」


 クラリスとリーフは猛抗議すると、青髪の女性は素直に謝った。


「それでボタン。これはどう言う事か説明して貰える?」


 クラリスはボタンの方を見てみたが完全に怯えてしまっていた。


「クラリス。こう言う時は目線を合わせてあげないと怯えて何も話さないわよ。」


 そういうとリーフは屈んでボタンと目線を合わせる。するとボタンが話し始めた。


「私はもともとこの神社を守る神様に仕えてる狐でした。でも、次第に信仰が無くなり神様は何処かへ旅に出ました……なので、今は私が神様の代わりに浄化をして回ってるの。」


「それじゃあ……あの子はどうしてあなたを追い出そうとしてるの?」

「それは……」


 ボタンが話そうとした所で、青髪の女性から声がかかった。


「あなた達、誰と話してるんですか?」


「「……あ〜……」」


 この人にはただの狐にしか見えていないのである。それを理解するのには時間は必要なかった。


「とりあえず。何処かで休ませて貰えますか?朝から歩きっぱなしだったので……」


「はぁ……ではこちらへ……」


 クラリス達は近くの母屋に案内されるのであった。


「つまりその狐はもともと神のお使い様という事ですか。」

「そうですね。でもあなたには信じられないわよね。」


「ええ……まぁ……あっ、申し遅れました。私、この神社で巫女をしております。ツバキです。よろしく」


「クラリスです。よろしくお願いします。」

「リーフよ、よろしく。」


 軽めの自己紹介を終えると本題へと戻る。

ここまで読んで頂きありがとうございました。


次回更新は1月26日水曜日の21時です。お楽しみに。


宜しければブックマークと評価をよろしくお願いします。


*お知らせ


2月より神様からの罰は幸せになる事の作品名を変更致します。理由は活動報告の方にも書いてありますが、ブックマークなどのポイントが伸びていないからです。なんとか日間総合ランキングに載せたいからという決断です。タイトルが決まりましたらまた活動報告の方で報告します。


長くなりましたが、これからもよろしくお願いします。

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