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62歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

 ウールとダークが追いかけっこをしてるなど梅雨知らずクラリス達はゴウカの家へきていた。


「ゴウカー!いないのー?」


 リーフが扉をノックしても誰も出て来なかったので、クラリス達は一旦引き返す事にした。すると少し離れた川の方で水柱が上がった。


「あつっ!」

「あちっ!」


 リーフとニコラにはどうやら水柱の水滴が当たったらしく小さな悲鳴をあげた。だけどこれでゴウカがどこにいるのか分かったクラリスとリーフであった。


 川の方へ向かうとショートヘアーで赤髪の女の子と青髪のロングの女の子が戦っていた。


「うりゃぁぁぁぁー!」

「やあぁぁぁぁぁー!」


 火炎玉と水泡玉を互いにぶつけ合っていた。そして……


「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」


 互いの火炎と水流をぶつけて熱湯が出来て先程のように空から降ってきている様だった。


「ちょっと2人とも!何やってるのよ!」


 クラリスが2人の間に入って止めた。すると2人はパァッと顔を明るくした。


「「クラちゃんだー!」」

「2人とも何?喧嘩?」

「「リーちゃんも来たー!」」


 クラリスとリーフを見つけると赤髪の女の子はクラリスへ、青髪の女の子はリーフへと抱きついた。


「わー、クラちゃんだ!久しぶりのクラちゃんの匂い!安心するー。」

「リーちゃんも久しぶり!偶に帰って来ても顔出してくれないから嫌われたかと思ってたんだよー。」


 2人がクラリスとリーフに会えて嬉しいのがフロール達3人にもよく分かったが話を進めないと日が暮れてしまうのでフロールが話を戻した。


「それで、お2人は喧嘩をしていたのですか?」


「ううん!喧嘩じゃないよー」

「そうだよー、力比べしてたのー。クラちゃんとリーちゃんが来てるから成長した姿をみて欲しかったんだー。」


「ち、力比べって……」

「ワタシの倍の威力はある火炎玉で……こんな小さな子が……」


 2人の少女が自分達よりも強い魔法を使ってる事にエールとニコラは驚いていた。


「えーっと、じゃあ自己紹介ね。まずはフロール達からお願い。」


 クラリスの司会で顔合わせを始める6人。フロール、エール、ニコラと順調に自己紹介を終えた。そして話終えるとクラリスから2人の女の子の紹介を始めた。


「3人ともありがとう。じゃあ2人の紹介をするね。こっちの赤髪の子はゴウカ。火の大妖精、そして青髪の子はスイ。水の大妖精よ。」


 クラリスの紹介を受けて、2人は立ち上がり挨拶する。


「初めまして!ウチは火の大妖精ゴウカよろしく!」


「初めまして!アタシは水の大妖精スイよ、よろしくね。」


 3人は大妖精と知り、何故だかホッとしていた。なぜならあの威力の魔法をひょいひょい使えるのが普通の妖精ならもう自分達は才能なんてないに等しいと言われてる様なものだからだ。


「それにしてもお2人ともまだ小さいのに大妖精とは凄いですね。今おいくつですか?」


「んーとねー。確か900歳だったっけ?」


「「「……は?」」」


 3人は空いた口が塞がらないレベルで唖然としてしまう。そこへスイが間違いを指摘した。


「もぉー、ゴウカったら!まだそんなに生きてないでしょ?」

「そ、そうですよね……そんな年配に見えませんもんね……あはは……」


「まだ820年しか生きてませんよ。」


 流石にゴウカの冗談かと思っていたフロール達だったがスイの言葉にまた口が空いてしまう。クラリス達に助け舟を求めるエールとニコラだったが、クラリス達は当然の様に振る舞っていた。


「アンタ達は年をいくらとっても変わらないわよねー。」

「リーちゃんだって100年前と変わらないじゃん!」

「そうよそうよ、クラちゃんも変わってないよー。」

「私は不老不死だもの、仕方ないわよ。」


「「「「あはははははは。」」」」


 歳の話で盛り上がってる4人に付いていけないフロール達であった。


「それで、ウチにこの2人を鍛えてほしいんやね。」

「ええ、任せていい?」


「ん〜……合格、不合格!」

「「えっ……?」」


 いきなり合格、不合格と言われて2人は唖然とした。しかも合格したのはニコラ、不合格はエールである。


「意外ね。エールが不合格なの?」

「うん!この子まだもう1つの属性開花してないよ。それだと修行に付いて来れなくなる。開花してから連れてきてよ。」


「ゴウカじゃ開花出来ないの?」

「ウチじゃ無理!クラちゃん達に任せるわ。」


「そ……そんな……」


 姉として初めて妹に負けたエールはその場に立ち尽くすしかなかった。そんなエールにスイが提案する。


「あの、エールさんあなたの属性はアタシが開花させましょうか?アタシ得意なので。」

「ほ、本当ですか⁉︎よろしくお願いします!」

「はい!任せてください!」


 エールの師匠にスイがついた事でそれぞれの師匠が決まった。そして、フロールにはリーフがつく事となっている為、クラリスは全員を見回るという仕事に就くことになった。



 ………世の中そんなに甘くない……


 2日後。ダークに「お主は何をしておるのじゃ?」と聞かれて素直に答えた結果、もの凄く怒られた。なのでこれからはダークとライトによるスパルタ特訓が始まろうとしていたのだった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。


次回更新は1月9日午後15時ですお楽しみに。


宜しければブックマークと評価をよろしくお願いします。

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