4歩目
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
「お前は確か昼間にそこの間抜けな神に何処かへ吹き飛ばされてた奴だな!」
「まぁね。」
「おかしいな。お前の所にも5体の精鋭を送ったはずなんだがな?」
「それはこれのこと?」
クラリスは収納魔法から5体の魔物の首を出した。
「ほぉーなかなかやるみたいだな……てめーら生きた人間が食えるぞ!食った奴には報奨金もだしてやる!」
「おおー!」
「飯が食えて、おまけに金が手に入る!こんな上手い話ねぇーな!」
「よっしゃー!かかれー!」
魔物達がクラリス達に向かって襲いかかった。
クラリスはフロールを抱えて、右手に剣を持って迎え撃つ。
「おりゃー!」
「ふんっ!」
クラリス襲いかかってきた魔物達3体を一振りで薙ぎ払った。そして、右手に持ってた剣を真上に投げた。そして相手が持っていた剣を奪って更に襲いかかってきた魔物に投げつけた。そして、落ちてきた剣を持ち直した。
「私ね怒ってるの!罪のない人を殺した事、フロールを傷つけた事…だから、殺す気で来なさい!私は貴方達を一匹残らず殺してあげるから!」
「わーはっはっは!威勢の良い姉ちゃんだ!だが、この数相手にどこまで持つかな?」
「大丈夫よ、私、死なないから!」
今度はクラリスから突っ込む。
「おりゃーー!」
一振りでバッタバッタと切り倒していくクラリス。
「な、なんて奴だ……」
魔物の頭もその戦い方に驚愕してしまう。
「はぁ……はぁ……」
クラリスは50体近く倒し終える頃には息が上がっていた。
「クラリスさん。無理なさらないでください。私も戦います!魔法で応戦出来るので少し休んで下さい!」
「あはは。大丈夫よ!ありがとねフロール。」
そういうとクラリスは剣を鞘へ納めた。
「はっ!なんだ降参か?」
「いいえ、ここからが本番よ。」
クラリスはそう言うと手を前に出す。
「クラスチェンジ!」
クラリスの一言で光がクラリスを包んだ、そして。黒い三角帽子に黒装束の服、そして手には杖を持っていた。
「ここからは、魔道士として戦うわ!いっくよ!」
クラリスは杖を前に出して魔法を放つ。
「ファイヤーボール!」
「な、なんじゃこりゃー!」
巨大な火球が現れ魔物達を溶かしていく。そして、火球が通った後の地面は削られていくのだった。ただ真っ直ぐにしか進まないし、ゆっくりなので横へ逃げる奴もいた。だが、魔族達は精神的にダメージを負っていた。
「ふ、ふざけるな!こんなの勝てるはずねぇ!俺は降りるぜ!」
その言葉をきっかけに魔族は散り散りに逃げていく。
「言ったわよね?逃がさないって!エア・フライ!」
クラリスはフロールを抱えて空へと飛んだ。
「水よ氷結し、槍となれ、」
詠唱により氷の槍。アイスアローが出来る。そして更に詠唱が続く。
「氷槍よ!無数に広がり増えよ、そして、その槍を持って裁きを与えよ!雨の如く!アイスシャワー!」
詠唱を終えると先程のアイスアローが地面へと落ちていく。正しく雨の様に。
「ぐわあああああー!」
「ぎゃああああー!」
そこかしこから断末魔が聞こえてくる。仲間や他に人がいないからこそ出来る魔法を街中に降らせているのだ、それこそ、生きて街から出さない様に……
「ごめんね、フロール。貴女の街壊しちゃって……」
「良いのですよ……仕方のない事ですので……」
「直すのは手伝うから任せておいて!」
「いいえ、たぶんこの街はもう……」
「えっ?」
クラリスがフロールに聞き返そうとしたところで、岩石が飛んできた!
「うわっと!嘘⁉︎まだ生きてるの?」
クラリスは氷槍を止めて砂塵の舞う街を見た。砂塵が治ると魔物の頭が無傷でこちらを睨んでいた。
「やっぱりアイツか……」
クラリス達は地上へ降りた。
「テメーらよくもやってくれたな……」
その声には怒りが篭っていた。
「あなた頑丈ね、今ので普通潰れて死ぬのに。」
「フンッ!余裕こいてられるのも今のうちだ!テメーらは俺の魔法で肉塊にしてくれる!」
そう言うと魔族の頭は詠唱を始めた。
「我が肉体は鉱石なり、我が肉体は強靭な刃なり!」
すると黒い魔力が地面から登り出す……
「そして、我が肉体は巨大なり!メガポテンシャルアップ!」
詠唱を終えると先程の3倍のデカさとなった魔物の頭がいた。
「これでテメーらをひき肉に出来る!うおりゃ!」
魔物は右腕を振り上げクラリス達向かってくる。クラリスはそれを後ろへ華麗にかわした。だが……
パキッ!
魔物の拳は地面に当たり、地面に亀裂が走る。
「なっ!なんつーパワーよ!」
亀裂を覗き込むとかなり深く。下が見えなかった。
「このくらいで驚くなよ。本番はここからだ!」
すると、一瞬でクラリス達の後ろへ回り込む。
「なっ!」
「フンッ!」
クラリスは咄嗟にフロールを投げて逃す。そしてクラリス大きく吹き飛ばされ壁にぶつかる。
「がはっ!」」
「ああん……そんなに力抜いた覚えはないんだがな……」
魔物は壁を一枚も抜けなかった事に疑問を持ちながらもクラリスに近づく。フロールも気絶していた。
「おい!立てよ!まだまだお前には借りがあるんだからよ!」
そして、魔物がクラリスの頭部を殴った瞬間。クラリスは霧散した。
「な、なんだこりゃ!」
「どぉ?光と水が織りなすイリュージョンは。」
声のする方を振り向くとそこにはクラリスとフロールが居た。
「貴様らいつの間に!」
「アンタが更に化け物になってからはずっと空で高みの見物してたわよ。さあ!第二ラウンドよ!」
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新は本日の21時です。
今しばらくお待ちください!