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146歩目

 クラリス達は次は迷宮にいた。


「なんでこんな迷宮があるのよ!」

「しかも胡蝶も呼べないわね。正直手詰まりね。」


「……ちょっとクラリスちゃん飛んでくれない?」

「飛ぶってさっきやったら壁が伸びてきたじゃないですか?」


「まぁいいからお願い。」


 ジェシカに言われてクラリスは飛行魔法を使う。そしてクラリスの言う通り壁が高くなり絶対に越せない様になる。


「クラリスちゃん。そのまま天井まで飛んでくれない?」

「わかりました!」


 言われるがままクラリスはおり飛んでいく。


「アンタが何をしたいかは分かったわ。でも上手く行くとは思えないんだけど?」

「あら、鬼蜘蛛のお嬢ちゃんは分かったみたいね。」


「えっ?ツボミ分かったの?」

「ええ、おそらくクラリスに1番高いところまで伸ばして貰って私たちが最高火力でこの壁をぶっ壊す。そしたらすぐには復元はしないはず。そしてその間にクラリスに出口まで飛んで行ってもらおうって算段なんでしょう。」


「すごーい私の思惑分かるなんて。」

「このくらいは余裕でしょ。」


 胸を張るツボミになんか負けた感のするリーフだった。そんな間にクラリスは天井近くまで飛んできていた。


「来たわよ。」

「よし、じゃあ2人ともいくわよ!」


 そうして神力、魔力、妖力で壁に風穴を開けた。するとたちまち壁は崩れ始める。そしてクラリスのいる場所にも道ができ始める。


「クラリスちゃん!最高速度で一気に決めて!」


 ジェシカの声を聞きながら最高速度で出口へ向かうクラリス、そして出口付近には緑色に光石盤があった。


「これを解けばこの迷宮はクリアみたいね。」


 クラリスは石盤に魔力を流すと石盤から光は消えた。そして迷宮を作っていた壁も一瞬にして消えてしまった。


「ふぅー……とりあえず突破ね。」

「ギリギリじゃない!落ちてくる岩の事まで考えてなかったでしょう!」


「まったくよ!私とリーフがいなかったら完全に潰れたわよ。」

 文句を言ってるリーフとツボミ。まぁ2人を信じてるからこその作戦だったと思っておきたいクラリスだった。



「もうそろそろ着くかな?」

「なんか……魔力みたいな流れを感じるわね。」


「あー、この匂いは邪神の様な匂いがするわ。」

「邪神ね……」


「それはたぶんあれのことよ……」


 ジェシカの声に反応して前を見た3人。そこには天井から逆さまにぶら下がっている異様な何かがいた。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新は12月21日水曜日の21時です。お楽しみに!

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