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143歩目

「ここは?」

「約250年前ね。クラリスちゃんはまだ西の国を放浪してる時よ。」


「なんで知ってるんですか!」

「という事は私たちはまだ産まれてないですね。」 


「さくらはどうなの?」

「私?」


「さくらは250年前はなにしてたの?」

「私はまだ産まれてないよ。私は200年くらいだからね。」


「そうなんだ。それでも長いわよね。」

「クラリスさんの方が孤独の時間は長いじゃないですか。私なんてまだまだですよ。」


 サクラは否定しているがそれでも長いと思うクラリスたちだった。


「それでどこに向かえばいいの?」

「向かう必要ないわ。この下よ。」


「「えっ?」」


 さすがに驚くクラリスとリーフ。他の人は驚きのあまり声すら出てなかった。


「この地下に封印されてるのよ。人目に付かないけど人里からは遠くもない。けれど人々が決して近づけない場所よ。」


「そんな事をする理由は?」

「1つは神の力で人々を守るのよ。力の強い神はその地を守る土地神にもなるわ。妖精に頼る必要もないわ。」


 ジェシカはフロールの方を見て言うあたり恐らくフロールの事も調べていたのだろう。


「それでどうやって行くの?」

「ふふふ。これを使うのよ。」


 ジェシカが取り出したのは小瓶だった。


「フロールちゃん、ウールちゃん。円を描いてくれる。」


「えっ?2つ円を描くのですか?」

「ええ、だけど2つの円が少し重なる様にね。」


 フロールとウールはよくわからないまま木の棒で地面に円を描いて行く。そして描き終えると。


「この小瓶の量だとこんなもんよね。さぁみんな集まって。」


「えっこの間に?流石に全員は……」

「無理よね……」


「うーん。みたいね。じゃあ戦闘が得意な人だけで行きましょうか。」


 その案にまず一斉に視線を向けたのはクラリスだった。


「えっ?私?」

「当然でしょ!アンタが行かないと話にならないでしょーが。」


「そうですよ!クラリスさんは行かないと!」


 リーフとフロールに言われてクラリスは行くことに。そして次に選ばれたのはリーフ。


「まぁリーフは選ばれるわよね。クラリスさんとの息があってますからね。」


「……ていうか、3人しか入れないからジェシカさんで終わりじゃない?」


 サクラの一言に沈黙が訪れた。


「リーフさん。クラリスさんを頼みましたよ。」

「任せてよ!例え私が死んでもクラリスだけは生かすから!」


「何バカな事いってるのよ!ほら行くわよ!」


 こうして封印されているバンデスを再度封印すべくクラリスたちは向かうのだった。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は11月16日水曜日の21時です!お楽しみに!


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