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139歩目

「どうするみんな?」

「泣いてますね?」


「関係ないわ!殴る!」

「意義なし!」

「私も!」


 そう言うとリーフたちは一斉にクラリスへと飛びついた。


「クラリスのバカ!」

「なんで1人で行っちゃうんですか!」

「そうよ!あそこで私を1人にして!オオクニヌシに殺されたらどうしてたのよ!」


 思い思いにみんなから叩かれてしまうクラリス。しかし痛みよりみんなにまた会えた事の方が嬉しい様で。顔を少し腫らしたが笑っていた。


「今はこれくらいで勘弁してあげるわ。」

「帰ったら続きですね!」


「だね!私も殴り足りないわ!」

「私も!」

「私も!」

「私もよ!」


 流石に怒らせすぎたようで……でも反省しても時既に遅し。生きて帰れても恐らく死よりも恐ろしい事が待っているだろう。





「さてと、皆さん気が済んだみたいだから行きましょうか、そこの天使さんはもう下がってよろしいですよ。」


「えっ?あ、はい……」


 そう言うと天使は空を飛んで行ってしまう。クラリスはお礼言うのを忘れたと後悔するのだった。


「さてと、クラリスちゃん久しぶりね。」

「お久しぶりです。500年ぶりですね。」


「そうね。全く、天界に戻ったらクラリスちゃんがいきなり指名手配になってたから急いでクラリスちゃんを探したのに。仲間を置いて天界に行っちゃってるからね。」

「……ごめんなさい。」


「ふふふ。いいわよ。私の分まで殴ってくれたみたいだし。さぁ、行くわよ。私が付いてるから飛んでも問題ないわ。」


 と言う事で、クラリス達は飛んで行くこととなる。


「あの……なんでバレてないんですか?」

「ふふふ。私の力は気配を消す事、他にもあるけど隠密な事をする時はこの力が役に立つのよ、クラリスちゃんの活躍を偶に見に行ったりとかしてね。」


「……ずっと見守ってくれてたのですか?」

「ずっとじゃないわ。私にも仕事があるもの。でも、風の噂でクラリスちゃんが事件を解決していたのは知ってたのよ。それなのにこんな事をするなんて黙っていられないわ!」


 どうやら女神様もお怒りのようである。


「そう言えば女神さまのお名前まだ聞いてませんでしたね。」

「そうでしたっけ?」


「ええ、会った時は神様としか名乗られていませんから。」

「そうだったかしら。じゃあ改めて、私の名前はジェシカ。仕事は人々を監視する事よ。」


「監視……ですか。」

「そう、悪いことをした時、いい事をした時の事を細かくチェックしているの。まぁこの仕事は天使達にやらせるのがいいんだけど私の隠密機能はこういう時に役に立つからそのまま現役を続行してるのよ。」


「それじゃあクラリスのところに現れた理由は……」


 リーフの質問にジェシカは答える。


「あれは結構大きな事件だったからね。私自身が過去に遡って全てを見て判断する必要があったの。」


「えっ、過去にも行けるんですか⁉︎」


 この事実にフロールも驚く。


「ええ、真偽をはっきりさせる為にも過去は行って真実を知らないとね。あなた達がバンデスと戦ってた時ダークとライトを連れて来たのは私なんだから。」


「「「「「えっ?」」」」」


 これにはツボミ以外の全員が驚いた。


「本来あの2人は里の外には行かないわ。だからわざと爆風を少し里の中は入れたの。そうすればトップの戦闘力の2人がくるからね。過去に飛んじゃうと基本は何もしてはいけないの。だけどあの時はもう仕方ないと思ったのよ。」


「えーっとその……」

「ありがとうございます。」


 頭を下げるしかないクラリス達だった。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は10月19日水曜日の21時です!お楽しみに!

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