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11歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

夕暮れが近づいていた。山の中はすっかり陰り虫の音が聞こえ始める。

「フロール。そろそろウール呼んでみて、夕ご飯が出来るわよ。」

「了解です。」

今日の夕ご飯はリーフが作っていた。因みにクラリスも料理は出来るが…なんというか、全てにおいて荒いのだ…なので、フロールとリーフが食事担当となっていた。

「ウールー!元気になったら来てー!夕ご飯出来てるよ!」

フロールが叫んだ瞬間小さなつむじ風が起こりウールが姿を現した。

「夕ご飯だー!やった!」

「ウール、もう大丈夫なの?」

「うん、風の中で寝てたらすっかり回復しちゃった!」

「「「…」」」

「ん?3人ともどうしたの?」

クラリス、フロール、リーフは顔を見合わせた。そしてリーフは料理を一時中断してクラリス達のところへ来る。

「「「ごめんなさい‼︎」」」

「は?え?なんで?3人とも私に何かしたっけ?」

「いや、私たちの不注意でウールがキツイ思いしゃったし…」

「私たちがもう少しウールの異変に気づいていたら…」

「私たちがウールの事もっと気を配っていたら良かったのに…」

3人でそれぞれに思うところをウールに言った。3人とも後悔の念はあり、これから気をつける事を言った。一方ウールはと言うと…

「そ、そんな…みんな悪くないわ。私がもう少し早く

言えば良かったの。体調管理は自己責任だもの。私の方こそごめんなさい。」

……


4人はそれぞれ顔を見合わせた。そして

「ぷっ!」

「「「「あははは。」」」」

4人で盛大に笑うのであった。そしてひとしきり笑った後、夕ご飯を食べ始めた。

「私たちはまだ未熟なのね、」

「そうね、旅はして来たけど新しい人が入れば当たり前だけど知らない事の方が多いに決まってる。そういう基本的なところが私もクラリスも抜けていたのね。」

「そうね、私とリーフはもう長く一緒にいるけど、フロールとウールはまだ知り合って一週間くらいだものね。」

「逆に、私とウールは長く一緒にいます。でも、お互いの知らない事が多いのも今回の件で知りました。」

「まだ、知らない事多いんだね、私たち…」

ウールが寂しそうに、空を見上げて言った。

「そうね、でも、今日知った。なら次はちゃんと対策すれば良いのよ。私たちなら出来るから!」

「…クスッ。謎の説得力ですね。」

「そうね。クラリスらしい。」

フロールとリーフは少し頬を緩ませ、どこかなんとかなると思えていた。

「そうね!私たちなら出来るわよね!クラリス!リーフ!フロール!私、もっと強くなって足を引っ張らない様にするね!」

「ウールはまだ子供なんだからゆっくり成長すればいいのよ。」

「足手まといなんて思わないから!無理はしないで!」

「そうですよ、私たちがゆっくり鍛えるから、ウールは気にせずにマイペースでいなさい」

クラリス、リーフ、フロールに言われたウールでした。


夕食を食べ終わったら、テントに入って明日の作戦会議を始まる。

「ねぇ、ドラゴンと戦った事のある人ってこの中にいるの?」

ウールから至極まともな質問をされ、3人は顔を見合わせて首を振った。

「えっ?じゃあ誰も戦った事ないの?」

「私はないですね、ずっと街に居たので。」

「私はドラゴンに会った事はあるわ、ただ戦った事もないわ。」

「ドラゴンと話した事はあるわ、落とし物を探してくれって事だったから。」

「えっ?じゃあどうやって倒すのよ!」

「倒さなくても、話し合いはできるわ、まぁそれでもダメなら戦うしかないでしょうけど。」

「クラリスは楽観的過ぎじゃないの⁉︎」

「クラリスはまぁなんとかしちゃうからね…」

「確かに、クラリスさんならなんでもやれそうですよね。」

「そうそう、楽観的に考えた方が良い事もあるのよ」

こうして、クラリスたちの作戦会議とは程遠い雑談が終わった。夜はテントで4人で眠った。狭いけれどクラリスたちは楽しんでいたのでした。

ここまで読んで頂きありがとうございました!


次回からは週2回更新に変わります。

具体的には土日の2回更新の21時からとなります。

文字数も少し多めなので毎日更新はこちらは難しいという判断からこの様な形をとる事にいたしました。


これからもこちらの作品をよろしくお願いします。

それでは次回は10月2日土曜日21時にお会いしましょう。

ありがとうございました!

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