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117歩目

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

 一夜明けてリーフの体調はだいぶ戻っていた。しかし……


「みんな疲れてしまってるわね……ごめんなさい……」


 そうみんな一晩中魔力の行使してクタクタであった。


「いやいいわよ。リーフが無事ならね。」

「しかしよわったのーこれでは今回の戦いにリーフは連れて行かれんな。」


「なんでよ?」

「霊山は標高が高いからの。ニコラ達が飛ぶ高さよりも高い。場所に山頂があるからの。」


「そんなに高いの?」

「高いな。ここからでは見えんがここから少し東に向かえば見えてくる。」


 そう言ってダークは東を指差した。その方向をリーフたちは見たがやはり何も見えなかった。


「ニコラが少し眠っているから起きたら偵察に行ってみましょう。」

「そうね。じゃあ私たちも少し休みましょう。リーフ、見張りお願いしていい?」


「もちろんよ。みんなに助けて貰ったからね。」


 という事で見張りをリーフに任せてクラリス達は寝ることにするのだった。



 夕方過ぎ……


「だいぶ日が西に傾いたわねー」

「今から行って拝めるかのう?」


「知らないわよ。知ってるのはダークだけなんだから。」

「それもそうじゃの、ではクラリスよ一緒に行くぞ!」


「いててて……耳を引っ張らないでよーなんで怒ってるのー」

「口の利き方を知らないからじゃないかの?ニコラ飛んでくれ」


「は、はい!」


 ダークの気迫に負けてニコラはドラゴンとなって飛んで行くのでした。


「ここが霊山……」

「遥か彼方だね。これを登るの?」


「いや、ニコラに連れて行ってもらおう。この山を登っておったらそれだけで1週間以上はかかるぞ」

「そうなると体力もかなり持ってかれるわね。」


「しかも標高が高くなるからの、空気は薄くなる気温も下がる。人の身では辛い戦いになるぞ。」

「それはダークたちも同じでしょ?少し慣れておく必要があるわね。帰りましょう。」


(確かにリーフは連れていけないわね……)



 クラリスたちが戻ったのは日が暮れてからだった。今は快晴。星もよく見えていた。


「そんなに高いの⁉︎」


 クラリスの話を聞いてリーフは驚いていた。


「とりあえず、リーフはお留守番ね。」

「そうするわ。私が行ってもお荷物になるだけだし。」


「うむ。そこで誰が行くかじゃが……」

「私は行きますよ。リーフさんが行かないのでしたらクラリスさんの右腕になるのは私ですから!」


 物凄い覚悟でフロールが主張してくる。


「まぁいいわ。ここは任せるわよ。フロール。」

「はい!」


 こうして1人決まった。そして自動的にではあるがニコラも決まりとなる。


「じゃあ今回はわたくしがクラちゃんにどうこう致します。」

「おい、何を勝手に決めてあるんじゃ?」


「だって最近ずっとダークばっかりクラちゃんといるじゃん。わたくしもクラちゃんと旅がしたいもの。」

「だからと言って勝手に決めるのは筋が通らんじゃろ?」


「あら?わたくしと決闘するおつもりかしら?」

「悪いがライトよ、こちらも譲れんものもあるのだ。」


 2人がバチバチと火花を散らしてるとウールが発言する。


「あのー……私も行っていいかしら?」

「「えっ?」」


 いきなりの発言にダークとライトが驚きの声を上げる。


「いや、ずっと修行してたけどまだ実戦で使ったことのない魔法もあるからさ。使いたいって言うか……」

「そうね。じゃあウールも来なさい。人手はあった方がいいもの。」


「クラリス!」

「クラちゃん!」


「な、何よ!」


 ダークとライトに詰め寄られ怯むクラリス。


「クラちゃんはどっちに来て貰いたい?」

「お主が決めろ!」


「2人はどっちでもいいかなー2人とも強いし」


ゴツン!

ゴツン!


「きゅーー……」


 ダークとライトによる鉄拳制裁により気絶してしまうクラリス。


「こうなったら……」

「これで勝負よ!」


 そうして出されたのは白と黒の盤といろいろな形をしたコマである。


「あら?チェス?懐かしいわね。」

「お互いの力量は互角よ。ついでに次の10000勝をかけて勝負よ!」

「望む所じゃ!」


 こうしてクラリスが気絶してる中ダークとライト盤上の戦いが始まった。そして勝ったのは……


「流石ライトじゃ……」

「危なかったわ。でもこれで勝ちよ!チェックメイトね。」


 こうして次の日に行くメンバーが決まるのだった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。約1週間お付き合い頂きありがとうございました。

次回更新は少し休みまして、5月11日の21時です。お楽しみに。


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