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114歩目

お待たせ致しました。


それでは本編をどうぞ!

 王宮に着いた4人は客間に通されていた。


「なんか、新鮮ね……ここにいるのは。」

「じゃな。基本的にわしらは客間に通される事はないからの。」


「寝室や個室などに遊びに来る事はあったけどねー。」


 ライトとダークは本当に余裕そうだった。一方フロールとウールはというと……


「なんか……」

「吐きそう……」


 緊張のあまり吐き気を催していた。


「あら、大丈夫?」

「緊張しすぎじゃ。馬鹿者。」


 そういうとライトはフロールをダークはウールの背中をさすってあげた。


「あなた達は特に意見を言う必要ないから、基本的に筆記に勤めてくれればいいわ。」

「そうじゃ、今回は場慣れするのが目的じゃ。お主たちはわっちらを見て学べ。」


「「は、はい……」」


 背中をさすられて少しは落ち着いた2人。そしてその直後にお呼びがかかった。


「ダーク様、ライト様、フロール様、ウール様、王がお待ちです。」


「分かった。では行こうか。」


 ダークの言葉に3人は頷いた。そして部屋を出て玉座の間へと向かう。すると急にウールがフロールの手を握ってきた。


(えっ?ウール?)

(お願い……少しの間だけ……)

(……仕方ないわね。)


 目配せだけでウールが助けを求めて来たのでフロールはウールの手を握るのだった。


 玉座の間までやって来るとウールは自分から手を解いた。そしてダークが扉を開いた。するとそこには数人の妖精が待機していた。


「おやおや、遅い到着ですな、ダーク殿。ライト殿。」

「遅れてはおらんじゃろ?雷の大妖精ナルガミよ」


 ナルガミと呼ばれた男の大妖精はバチバチと音を鳴らしていた。


「フン。相変わらず気に入らん奴だ。」

「気が合うのぅ……わっちもじゃ。」


 火花を散らしてる2人から少し離れてライトの側に行ってみる。すると……


「ライト殿、この前はウチの者がすまなかったな。」

「あー、その節はどうも、霧の大妖精クラムさん。いえいえ、大した事ありませんよ。あの程度の妖精達なら私に傷一つ付けられませんから。」


「そうかそうか、では次の時はお前さんに傷をつけられるほどの猛者を揃えておくかのー」

「あらあら、それは困りましたねー、また同胞が消えるのですからねー」


((怖いわ!))


 ライトの会話はおそらくクラリスとリーフが襲われた時の話であろうと思うフロール達であったが、とりあえず離れる事にした。ライトが怖すぎて……


「あの2人怖いわね……」

「ダークさんはともかく、ライトさんもとは……」


「それはたぶんクラリスさんの命を狙って来たからだと思うけどね。」


 フロール達は少し離れた所で未だに言い争いをしてる2人を見ていた。


「静まれ!」


 すると部屋を警備する妖精兵が大声で一喝した。


「おっと、ようやくかフロール、ウールこっちへ来い。」


 ダークに手招きをされてフロール達はダーク達の元へと戻る。すると王様が部屋へと入ってきた。


「皆の者よく集まってくれた。今回は急な議題だが和の国で化け物が現れた。」


 静まり返った玉座の間に妖精王の声が響いた。


「そしてそれはおそらく鬼蜘蛛と見て良い。」


 その言葉に集まった妖精達はざわついた。しかしそれを妖精兵が一喝し、再び静まり返った。


「今回はダークとライトが調査報告を纏めてくれておる。詳しくは2人からになるがくれぐれも騒がぬように。」


 そうして隣に座っていたダークとライトが壇上に上がった。どうやらここまでは打ち合わせ通りの様だ。


「とりあえず。報告をする前に一言、和の国の神々は壊滅した。」


 ダークの一言に物凄い反応が返ってきた。


「なんと、神々が……」

「そんな……誰がそんなの止められるのよ!」

「嘘だ!デタラメだ!」


「喧しい!まだ始まったばかりじゃ静かにせい!」


 ダークの一喝に全員黙った。こうして議会が始まるのだった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は5月3日火曜日の15時です!

お楽しみに!


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