私は、愛されることを知らない彼を愛してしまった。
___私の好きな男性は?
【愛】を一度も! 知らないまま育った男性だった。
親に愛されず、女性も愛した事もないひとだ。
___それでも、
私は、彼を愛そうと心に決めた!
だって! 彼は、ただただ愛情に飢えているように私には見えたから。
本当は、優しいのに、、、。
それを人に、見せることが【恥】だと思っているのか?
直ぐに、喧嘩になってしまうらしいの。
___殴り合いの喧嘩。
彼は、喧嘩っ早く! 喧嘩で負けた事が1度もないと自慢していた。
でも? 自分より弱い者には、絶対に手を出さない!
硬派なのか? 性格がひねくれているのか?
そんなところも、私は彼を愛おしいと想えるところだった。
___私と彼との出会いは?
私が、一人で街を歩いていると?
チンピラ風の男2人に、絡まれてしまって。
その男2人に、何処かに連れていかれそうになったところを
彼に助けられた。
『___おーい! お前たち! 何やってんだよ! その子を離せ!』
『なんだ、お前? 引っ込んでろよ!』
『いいじゃん、お姉さん! 俺たちと、いいところに行こうぜー!』
『だから! やめろって! その子の手を離せ!』
___彼は私の手を掴んで、自分の方へ引き寄せるように
私を守ってくれた! その後は、、、。
・・・あっという間に。
彼は、男2人をあっという間に倒してしまった。
男2人が、捨て台詞のように彼にこう言う。
『今度会ったら! 覚えてろよ!』
『・・・・・・』
___彼は、私を助けると?
何も言わずに、その場を去ろうとしたので、、、。
私は、彼の後ろを着いて行った。
『・・・なんで? 着いてくんだよ!』
『・・・だって! 助けてくれたのに、何もできないから。』
『いいよ! そんなの!』
『私が嫌なのよ!』
『・・・・・・』
___ただただ、私は彼の後ろを歩いて行った。
そして! 彼は、ぼろぼろのアパートの前で止まる!
『・・・俺の家、ここだから!』
『せめて! 部屋の片づけか? 料理を作ってお礼をしたいの!』
『・・・俺の家でか?』
『___ううん。』
『・・・わ、分かったよ。俺の部屋は、201号室だ! 着いて来い!』
___彼の部屋に連れられて入ると?
部屋の中は、殺風景で物が何もない! 生活感のない部屋だった。
私は、少し畳に散らかっているゴミを拾ってゴミ箱に捨てた。
料理は、後日。私が買い物に行って、フライパンやら調味料を家から
持って来て作るという事で、お礼をする事になった。
・・・この日は。
ただただ、彼の話を聞こうと? 黙って彼の部屋にいたのだけど?
彼は、私に一言も話さない!
___どうしたら?
彼の心を開くことができるのかな?
*
___後日。
私は、カバンいっぱいに買い物で買った材料や料理を作る為の
フライパンや鍋、調味料を持っていった。
彼の住む201号室の部屋へ。
チャイムを押すと彼が出てきた。
私は、ドアが開くのと同時に彼の部屋に入る。
『・・・なんだよ! その荷物は?』
『___今から! 貴方の為に料理を作るから!』
『・・・あぁ、うん。』
___私は、彼が美味しそうな顔で食べてくれるのを想像しながら
料理を作り始める。
彼の一番好きな料理は、“オムレツ”らしい。
私は、彼の為にオムレツを作った。
サラダに、スープも添えて。
彼は、美味しそうに全部残さず食べてくれた。
『___凄く! 美味しかった! こんなに美味しい料理を
今まで食べたことがない!』
『じゃあ! また、作ってあげるね!』
『・・・いいのか?』
『___うん!』
___私は、これを機に。
彼の201号室の部屋によく行くようになった。
そう! 私たちは付き合う事になったのだ!
___彼は、不器用で、怒りっぽくて、愛情表現が苦手。
そんな彼を、私は心から愛してしまった。
だから、彼にもいつか? 私を心から愛してほしいと
想うようになったわ。
___それが!
私の今の、小さな夢かな。
最後までお読みいただきありがとうございます。




