魔法図鑑
【術式と魔法】
この世界において、魔法とは一定の魔力量を経験があれば詠唱を行う必要がない。
魔法陣を書いて発動する者や、付与された道具を使って発動する者がある。
対して、術式とは錬金術のようなもので、供物や生贄、素材を消費または加工して付与することで使用できる。
例えば【Planting wisdom】の場合は共有相手が存在している為、魔法というよりも術式に近いものである。
【準魔法】
属性なども別れてはいるが、基本的に、誰ででも使える魔法だ。
それでいてしっかり魔素も消費するので、魔法学院などで勉強用として広く使われている。
そしてそういった魔法には階級というものが存在し、階級は会得難易度を示している。
【古代魔法・幻夢の扉】属性:夢
術者が作り出した空間に転移する為の魔法。
古代魔法の一種で、現在使える者は幻夢の魔王と妃の5人。
妃の5人は本来使えない魔法なのだが、幻夢の魔王の共有魔法【知恵の植え付け《Planting wisdom》】によって使えるようになった。
これにより5人は【古代魔法・幻夢の扉】にて城への出入りが可能だ。
【Planting wisdom】属性:光
術者が指定した所有の知識を特定の生物や無機物に付与する能力。
魔王と勇者、巫女などの上位者が使えるもので、魔法というよりは術式に近く、一見万能なように見えるが、術者が死亡すると解除されてしまうことと、一度に付与できる知識は一つであり、あまり汎用性がないというデメリットがある。
【瞬間移動・テレポート】属性:準・光
イメージした場所に瞬間移動する移動型魔法。
保有魔力量によっては複数人同時に移動することもできる便利な魔法だが、転移系とは違って、あくまで「移動」している為、密室空間ではイメージしても飛べないという欠点がある。
【Move Point(空間移動)】属性:闇・光
イメージした場所に瞬間転移する魔法。
一応瞬間移動の上位互換で、密室状態でも移動できる。
また、保有魔力量によっては結界も意味を辞さないこともある。
その一方で、魔素量が少ないとm使ってもあまり移動できない。
【スリープ】属性:準・闇
第一階級の魔法で、王都の魔道学校では一番最初に勉強する魔法。
効果は相手をウトウトさせる程度だが、精神や肉体に極度のストレスがかかっている相手に行うとぐっすり眠る。
状態異常をもたらす魔法の中で一番弱い為、使用中に先読みされると、あっさり対抗されてしまうというデメリットがある。
【魔力波】属性:準・全属性
魔力を感知し、流れを見ることができる。
索敵に最適な技術で、魔法というよりは個人技能によるもの。
魔力自体は若干消費するが、個々の才能によって消費量や、感知できる広さなどが異なる。
長けたものが使えば問題ないが、基本的には自分の場所までバレてしまうというデメリットがある。
上位互換として【unknown・表示できません】という魔法がある。
【心の目・アナライズハート】属性:無し。ヴェンの個有魔法。
任意の対象の心を読むことができる。
どこまで見れるかは対象の精神力の強さで変わる。
ヴェンが編み出した魔法で少ない魔力で感知できるのが最大のメリット。
ただ、集中力が必要なので、作ったは良い物の、慣れるまで相当時間を有したらしい。
【魔力保存】属性:準・闇
自分の魔力を制限なく保管し、溜め続けることができる。
一度に保管する量は使用者の匙加減で変わる。
精神領域に保存する為、死後も魔力が残る。
【思念分離】属性:光・闇
自分の体と魂を一時的に分離し、冷帯となって移動、憑依ができる。
使用時のリスクは多く、使いどころは限られる。
・退魔系統の魔法を使われると一瞬で身体に戻される。
・魔素切れまで使ってしまうとそのまま脳死する。
・使用中に身体に死傷があると分離したまま戻ってこれなくなる。
・寝ている相手に接触すると過去の記憶などを見られてしまうことがある。
【憑依】属性:霊
自分の魂を客観的に操り、物体や生態に憑依する。
魂が存在する者に使うと精神状態の強いほうが残り片方が脳死する。
【樹根分身擬態】属性:無し
種族・ドライアドが必ず有している種族専用魔法で、自分の分身作ることができる。
分身が消えると分身の行った経験が本体に反映される。
消えた分身は自分の一番印象に残っている植物に変化する。
【フラッシュ】属性:光
光属性の魔法で、自分の魔素を光に変換し、複写増幅させて周囲を照らす。
持続時間や強さは術者の匙加減で変わるが、魔素を消費しても使用後に戻ってくる為、魔法学研究者の中では、「これは魔法ではなく、単純に自分の魔素を放出しているだけ」と意義を称える人も少なくはない。
【考察超過・オーバーインクワイアリ】属性:無し・準
自分の思考を二つに分け、分けたほうの思考枠で、自分の記憶を頼りに状況の分析や先読みをする
レイの個有魔術。
正直、魔術と言い張ってはいるが、単にレイの頭が良いだけかもしれない。
本人は魔法の一種だと言っているので、半信半疑ではあるものの、みんな一応信じてる。
【究極型陰魔法・千里眼】属性:闇
闇属性を極めると使用できる魔法の一つ。
監視系魔法において一番の性能を持つもので、監視対象に存在を悟らせないという大きなメリットがある。
自分を中心とした円の範囲内のありとあらゆる状況を把握できる。
今の所、少なくともヴェンとアドベルは習得している。
【クローン】属性:闇・準
自分の分身を作り出す、闇属性の魔法。
人形を操るようなイメージの魔法なので、魔力や魔素よりも、思考力などが必要になる。
思考加速系統の魔法と相性が良い。
なんでも、西方のアハーン王国の先代の国王は200人以上に分身できたのだとか。
【瞬歩】属性:光・準
光属性の基礎ともいえる魔法。
光属性の魔素を足に一時的に付与し、ふむ出すときの速度を肉眼では認識できない程に上昇させる。
初心者は速度に慣れることが出来ず、壁にぶち当たることも…。
【光線波】属性:光
自分の魔素を光線に変換し、薄く延ばすことで、生物の中に存在する生体電気を感知する。
魔力感知などの感知魔法とは違い、相手に魔法の使用や自分の位置を知られることがない、というメリットがある。
デメリットとしては静電気が起きやすくなるから、使用後に何かに触れるときは要注意。
それから電気系統を扱う者にはバレる。
慣れれば、姿形も感知できる、便利な魔法。
【居合・天衣無縫漸】属性:無し
一寸の狂いもなく、完全で美しい太刀筋で周りの敵を一掃できる斬撃。
容易に習得できるようなものではなく、達人級の実力が必要になる究極の壱漸。
使える者が10人にも満たないことから、情報もあまり多くない