スタッピ
読んで頂いている片方、ありがとう御座います。
「はぁ~?‥‥‥?」
(しまった!《コン》に頼むの忘れてた‥)
思わず間抜けな声を上げると同時に、余りの恥ずかしさに顔が熱くなるのが分かった。
(ヤラかした‥)
服を着たネズミが心に沁みる。(フフフ‥by)
俺は、焦って立ち上がろとした時、
「ほぃっ!」
猫娘はニッコリしながら右手が差しのべてきたが、恥ずかしさと苛立ちが相まって、その手を払い退けた。
《パシッ!》
瞬間、頭の中に、
☆獣人猫族 スタッピ 15才 盗賊 HP45 MP30 レベル30 霊力2 通り名 カギ爪のスタッピ☆
ステータスが表示され冷静を取り戻しながら立ち上がり、猫娘に背を向けシャツとズボン以外の服を脱ぎ捨て、シャツのボタンを2つ外し袖を二回折り返し裾をズボンから出しベルトをシャツの上から着け、鞄を肩に掛け直して歩き出した。
(言うまでも無いが、ネズミの赤いタオルは一番最初に投げる捨てた)
((!グイッ!))
今度は、鞄のベルトを引っ張られた。
「さっきから!何なんですか!」
怒り気味に声を出すと、
「あたいの、『感』が言ってるのさ!兄さんに着いて行けば、いっ~しょう~っ食いぱぐれが無いってね!」
手を広げながら明るく話す猫娘。
(何を言ってるんだ?‥兄貴~っ!ど ど ろ!)
何んかの漫画が、頭に浮かんだ。
「だからさ、兄さんに着いて行くよ!」
(かと言って、分けの分からん森の中に置いて行くのもな~‥)
「はぁ‥好きしなさい‥」
「ウッシャ~!」
「あたいは、スタッピ!」
「あぁ知ってる‥カギ爪のスタッピだろ‥?」
(ヤバッ初対面のあいてに口が滑った!)
「何だ、知ってたのかい?あたいも有名になって来たな~((ニャニャ‥♪))」
「兄さん名前は?」
「俺は、ケルタ」
「ケルタか~」
(《アカ》、森は抜けれそうか?)
《10時方向を約2km進めば森から出るっピー》
(そのまま誘導を頼む)
《アイアイピー》
《アカ》の指示に従い、森を抜け少し整備された道を進むと、
‥‥奴は居た‥‥‥‥‥‥‥一つ目‥‥入道‥‥‥‥‥
何かあれば、遠慮無く申し付けください。
生暖かい目で宜しくです。