串刺し
読んで頂いている方々、ありがとうございます。
俺なりに考えた[悪の執行]単純だ。逆らう奴には死を。服従する奴には快楽を。だ。
ただ、問題がある。
表立つと目立ち、アマテラスやその使徒テラにバレてしまう。前回の時はギリギリバレずに済んだが、今回は慎重に事を運ばなければ行けない。
それには、手駒が少なく過ぎる。
使える奴は、7に魔神とヤマタの計8人。後二人か三人は欲しい。
それには、テラが邪魔だ。
「ヤマタよ、神の使徒たるテラなる女を秘密裏に始末できるか?」
「お任せ下さい。我が君よ。」
「もし、上手く始末出来たなら、褒美として地獄の快楽を与えてやるぞ。そうだな‥全身を返しの付いた針で、お前の皮を四方に引っ張り、文字通り下たから串刺しにして、口から出してやるぞ。」
「あっあ‥あ‥‥」
「それとも、四肢を切り跳ね髪を縛り上げ、宙吊りして、部下達の見せ物にしてやるか。」
「クッ‥フゥ‥」
「何を垂らしている!全ては成功してからだ。」
「はい‥心得ております。」
「よし。頼んだぞ。」
スサバージョンから戻り着替え終えて、俺は手駒にするべき人物に、心当たりがあった事を思い出した。
パツ金のマリー‥マリアンヌだ‥
あの女を使い、悪を行使できれば上手くゆくに違いない。
そして、あの男ベンも手駒に加われば‥‥
楽しみだ‥これから楽しみだぞ。
そんな期待を持ちながら、ヤマタと別れ際、長く尖った片方の鉄輪の部分を優しく咬み千切り、絶叫させた後、悪の巣窟を後にしモホトの町へ戻った俺。
生暖かい目で、ありがとうございました。