降臨
読んで頂いている方々ありがとうございます。
モホトの町に着き早々に、ルーペスの絵を例のドワーフが居る店で買い取って貰い、古びたナイフをオマケにくれた。
これが今回の重要アイテムだ。
俺達は、ハンマーさんの誘いで飯を食べ、ハンマー家に泊まった。
その夜、1人になった俺は前から気になっていた夢の奴を思いだし、霊力を千枚通しの様に細く固くし、自分の精神奥深く入りこんだ。
深く‥深く‥
奴は居た。座禅を組み瞑想しているが如くに‥
俺は、語り掛けた。
『やあ!君‥こんな所で何してるんだい?』
『ああ‥俺か‥俺は‥ここから出られないんだ‥』
『何で出れんのだ?』
『皆の勘違いでな‥』
『何故?俺はお前、お前は俺‥分かったてるだろう?』
転移し転生をしても、何か心に蟠りを残していた。それが何だったのか‥今分かった。
『ああ知っているとも、君が最初の悪なんだね。』
『そうだ。』
『神アマテラスを騙し、八頭大蛇を使い悪の世界を作ろとしたが、神にバレそうになり8体の霊獣を使い、八頭大蛇を滅亡させた様に見せ掛け、裏世界に逃がした‥そうゆう事だろ?』
『流石俺。そうして、ほとぼりが覚めるのをこおして待ってるのさ。』
時々沸き上がる破壊衝動‥善だ正義だ平和だと言ってる癖に、考えは真逆‥怒りや憎しみ恐怖を思い出すと、とても落ち着く自分‥
俺の根本は、スサノオウの悪によるものだった。
『君はこれからどうしたい?』
『俺は、悪でこの裏世界を支配したい!』
『神や霊獣達の目があるぞ?』
『ああ知っている。だからこそ奴等を騙し、八頭大蛇を使って悪を行使したいんだよ。楽しいと思わないか?』
『上手く行けば、どんなに楽しいか‥』
『良いだろう、君をそこから解放して、ダメ元で悪をやって見ようか?良いかな?』
『悪を蔓延らせる事が出来るなら、頼む!ヤってくれ!』
俺は細い霊力を徐々に広げ、深い闇の空間を内から破るイメージで壊した‥
そうして初代の悪スサノオウタケルが降臨した。
生暖かい目で宜しくお願いします。