ヤッパこいつ
読んで頂いている方々ありがとう御座います。
<タケルeyes>
10年以上考えた作戦が水の泡に‥!
「テラさん!何で出てきたんですか!見てて下さいと言いましたよね?!」
「猿に襲われている女な子1人を黙って見ていられる訳なかろが!この戯けが!」
はぁ~‥もっと事前打合せが必要だったか‥
《朱雀!スタッピさんお願い出来ますか》
《了解だピー!》
アカが癒しの微風を使ったので、辺りに優しい風が吹き、疲れたスタッピさんの体を包み回復していくのが分かると、
「体の加減良くなりましたか、スタッピさん。」
「なんだ!なんだ!何であたいの名前知ってるんだ?!ストーカー野郎!」
ヤベ!今は初対面だった‥
「ほら、なに、それさそれ!鉤爪のスタッピさんでしょ?」
「なんだ~い。あたいもちょっとは有名なったんだね~。そうさ!あたいがカギヅメのスタッピさ!」
ふぅ~危ね危ね。
「こっちは霊獣使いのテラさん。俺も同じ霊獣使いのタケルだ。宜しくな!」
「霊獣使い‥?」
「まあその辺はおいおいと、それじゃあ次へスタッピさんも一緒に行きましょう。」
「いいのかい、あたいも一緒で?」
「当然です。」
「やった!あたいは今日から姉貴の子分だぜ!」
「姉貴?兄貴の間違いじゃ?」
「はぁ?ヘンチクリンな格好した奴に付いてく訳ね~だろさ!」
ああ‥服着たネズミが笑ってる‥思いを感じながら、木の影で素早く何時も紺のコートに着替えた。
「ほんじゃ!姉貴!行きましょ!」
「おい!ちょっと待たれよ。ワシはソナタに姉貴と呼ばれる筋合いは無い。」
「そんな~水臭い事言わないでさ~さっきのあれ凄かったじゃ無いすか!」
「あれはあれ、これはこれ!このタケルのお目付け役で来ているので、ソナタに構っておる暇は無い。」
「まあまあ二人共。まずは森を出ましょよ。」
何やかんやで森を出て、次の目的地へ足を向けた俺達。
途中スタッピさんに
「これどうぞ。魔除けの耳飾りです。」
「えっ?ありがとう‥何処でこの事を‥?」
やっばっ!
「ほら!さっき落としたとか何とか?!」
「あっ!なんだ!そっか!‥‥」
((ヤッパこいつはストーカーかもな))
生暖かい目で宜しくお願いします。




