シロ
読んで頂いて居る片方に感謝します。
目立たぬ様にゆっくりそして確実に進み、何とか山間の谷を抜け、その先に小川流れ向こう岸には、木々が立ち並ぶ森が見えてきた。
「ここまで来れば、大丈夫だろ。」
俺は、小川の近くに腰を落とし手で水を掬い顔に浴び掛け様とした時、
「ん?顔が‥?‥へっ?」
顔や手足を触り、そこで初めて気が付いた。
「!!若くなってる!!」(!今更かよ!byシロ)
猫の後ろにキュウリを置き、その存在に気が付いた時位に驚いた!
「歳の頃なら、17~8才か‥道理で、40肩や腰痛を感じ無い訳だ。これも、あのボーナスて訳かっ!」
右手の親指と人差し指をブイ字にし、顎に当て一人で納得した。気を取り直し、腹が減ったので鞄に手を入れると、頭の中にメニューが浮かび、その1つを選ぶと手応えを感じ、鞄から手を抜いた。
<唐揚げスパイスチキン>
「中々洒落た物が入ってるな~」
それをかぶり付きながら、改めて鞄に手を翳すと‥‥
☆古い鞄、霊力を流す事で、内容量は無限。鞄の見た目や大きさは変わらない。収納した時点で、その物の時間が止まる☆
「これ、意外と便利だ‥‥さて、そろそろ移動するか!頼む!《シロ》!」
《ウォォォ~~すっ》
遠吠えの様な返事をし姿を現したのは、それの同種の5倍の大きさ体長8m。額から一本の角を伸ばし、上顎からは鋭牙を2本出した、白い体毛の毛並み良く黒い縞模様がある、ホワイトタイガー
《白虎》
「《シロ》!俺を乗せ森の中を移動してくれ!」
《ウォ~ン御安いご用意!》
《シロ》の背に股がり、移動を開始した。程無くして、木々が疎らになって来た時、《シロ》の足が静かに止まった。
《タケル‥》
「どうした《シロ》?」
《何か‥先の方で気配を感じるぜ‥‥》
《シロ》から降りて様子を探るべく静かに近寄ると、
沢山の猿に似た何かに誰かが襲われていた。
‥あっ‥あれは‥‥
生暖かい目で、宜しくお願いします。




