始まりの丘に立つ
読んで頂いている方々ありがとう御座います。
‥‥‥‥
「天の国でゆっくりしてたところ、わざわざ呼び出してすまぬのぉ。」
「何をおしゃいますか御先祖様。御用件は何でしょうか?」
「いやなぁ、お前の曾孫が少しうつけでの、お前の力で導いて貰えぬか?」
「分かりました。私と銀で力になりましょ。」
「すまぬな、死して直も用立て‥」
「わたくしと天照様の仲じゃありませぬか。」
「歳は脂の乗り切った25才で良いか?」
「仰せのままに。」
「では、行って参れ。スサノオオの魂を受け次ぐタケルを助け、裏の世に逃げた八頭ノ大蛇を撃ちを打ち滅ぼすが我等の悲願!頼んだぞ、清水知江いや、国神知江よ!」
「畏まりました。」
‥‥‥‥
◇
いやぁ~マリーさんが便利屋のベンを連れ帰った時はどうなるかと思ったけど、結構気転がきき助かってます。
ベンさんが来てから11ヶ月。
ここから全てが始まった、双子杉の丘に俺達3人立っている。
俺の記憶と計算が正しければ、後少しでバール隊長さんの姿が見えるはず‥ん?
後ろにある杉の間の空間が歪みだした‥
その奥から‥犬?‥白と銀色のデカイ狼が歩き出て来た。その影に女の人?‥
「ここでいいらしいわ。」
「銀、道案内ありがとう。」
彼女がそう言うと、狼の姿が薄なり消えていった。
「貴女は?」
「私は、巫女様に頼まれて来た、霊獣 斑狼を従えるテラよ。宜しくタケル。」
名前を呼ばれて驚いた俺。
その時、マリーさんが
「向こうから土煙を上げて、誰かくるわ!」
予定通、時が動き出した‥
俺タケルとマリーさん、便利屋ベンさんとテラと名乗る女性と4人。
今、
始まりの丘に立つ。
生暖かい目で宜しくお願いします。
右も左も分からぬ若輩者で御座いますが、これからも宜しくお願いします。




