猿男襲来
読んで頂いている方々ありがとう御座います。
はぁ‥独りでか‥
◇
わたくし無事にギルド会員になれました。
クラスはトレジャーそしてゴールドです。
「それじゃ早速経験と腕試しだね。」
とタケル様が仰るので、わたくしは一言
「はい。」というと、討伐依頼書をお渡しになられ、「これは、独りで何処まで出来るかのテストも兼ねているから。」
「?」
「ここから徒歩15日の所の辺境地にいるらしい、ジャイアントツリーマンの討伐だからよ。
頑張ってきて下さい。」
「えっ?わたくし独りで‥タケル君は?」
「当然、俺は違う討伐に行くつもりだ。」
「じゃあ!二人でね行きましょうね」
「マリーさん、それじゃテストにならないじゃない。これは、テストですから!」
「はっ‥はい‥」
◇
あ~あタケル様と居たかったな~ねぇコンさん、討伐地まで速く行く方法しりません?
《無いことないわよ。》
それはどんな!
《霊力を体力と練り合わせ、体に纏とって
風の様に走るのよ。けどね‥簡単には‥》
こんな感じで、「ハァァァ―!」
行けそうよ。体が軽くなりましわ!
わぁ――早い!この分なら3日と掛からないわ。
《この方、出来る方だねフフフ》~~
~~ふぅー!3日走り続けて何とかなったわ。
今日は遅いから、近くで休みましょう。
たしか、宿場町があったはず‥‥ありましたモホトに到着です。
そこまでは良かったのよ。宿に泊まり次の朝には
討伐地近くの森に入って小川を渡って谷抜けて、
やっとの思いで依頼地に着いたんだけど、どれがツリーマンだか分からなくて、大声だしたのよ
「ばか!あほ!まぬけ!お前かーちゃんでべそ!」て、そしたら奴等が動きだしたから、後は簡単!霊力使って風走りで、全部輪切りにして終了よ。
そして、討伐部位をと思ったら‥出たのよあれ!
蛇よへび!もうね、ニョロニョロヌメヌメテカテカがダメ!ミミズもウナギも駄目。
その蛇角まで生やして上から睨んでだのよ。
気が狂いそうに‥嫌、完全に狂ってたわね。
自分でも分からないうちに、剣に炎を出して最大奥義 炎柱斬で切ってたわ。他にも居たら怖いから、その辺りを全部回し切りよ何度も何度も!
やっと落ち着いたら、討伐依頼のジャイアントツリーマンごと燃えて灰‥‥正直泣いたわ。
タケル様に合わせる顔がなくてね。悔しいやら切ないやらで、仕方ないから黒焦げの蛇の牙を2本抜いて帰えろうとした時に、又々出たのよ!今度は人程ある大きなモンキーゴブリンが!
こっち向かって毛むくじゃらが、走って来たから剣を抜いて構えたの、そうしたら目の前で土下座。
意味分からないでしょ。
そしたら猿が、
「姉さん!俺はあんたの女気に惚れた!俺を姉さんの家来にしてくれ!頼む!」
てさ、モンキーゴブリンだと思ったら人間の男、髪はボサボサ髭ボーボー何か知らない獣の皮を着ててね、何よりも匂いがだめ!臭くて汚くて、
「お前は馬鹿?あっち行け来るな!離れろ!」
て言いながら4~5回足蹴にした、最後のに変な声だしてさ
「うん~姉さん~ん~そこ~っく」
とか気持ち悪いたらありゃしないの。
そこで閃いたの、子供の重さ程ある蛇の牙2本を持たせるのに丁度良いんじゃ無いか?てね。
「あんた名前は?」
「ベンです!ベン・リーヤです。」
「ベン、何でも言うこと聞ける?」
「勿論でさ!」
「あんた力ある?」
「力には自信あります!」
「そこの牙2本運べるか?」
「御安い御用でさ?」
こうして猿男ベンと供立ってストーリアスに向かうんだけど、途中汚い洞穴に寄って鎧と剣を付けたベンと帰路に付いたの。
あぁ‥‥タケル様に何と説明しようか‥‥
生暖かい目で宜しくお願いします。




