我に従え!
読んで頂いている方々ありがとう御座います。
次の日の朝、洗い終わった山積みの洗濯物から顔を出す猫の様に起き上がり、シーツにくるまるパツキンさんの姿を目で捉えた俺。
俺の息子は既に起き出していたが無視!
一日だって忘れた事は無い‥ハンマーさんの血の色。スタッピさんの落ちた時の音を‥
金ピカ野郎を叩きのめすまでは、色恋沙汰は遠慮すると、心に決めている。
そんなこんなを考えるていると、起きたマリーと目が合った。
「おはよう御座います。マリーさん。」
「おはよう御座います。タケル様。」
「んっんん~様はっんっ~」
「あっ!君!」
「着替えたら、朝御飯を済ませてギルド支部に行きますよ。」「‥はい」
昨日買った新品のシワクチャのコートに着替えた俺と、真新しいシャツに茶色の革ズボンに着替え腰には愛用の剣を下げたマリーさん。一緒に軽めの朝食を済ませて、ギルドに向かった。
「マリーにもレンジャーギルドに登録して貰うよ。」「‥はい」
ギルド支部のドアを開け中に入ると、左でお茶をしているメイド服を着た絶世の美形エルフと若いエルフを連れた黒コートのパーティーと、受付には、着物?刀?を下げ小さな女の子を肩車している男が居た。
俺は何時も通り、マイナさんのいる受付に行くと、「あっ!おはよう御座います‥タケル‥」
「おはよう御座います。彼女、マリアンヌさんの新規登録をお願いします。」
「少々お待ちください。」
突然、目付きが変わり事務的に‥
「此方の書類に記入をお願いします。書きたくない項目は空欄で構いません。」
「はい。分かりました。」
マイナさんの機嫌を損ねると、依頼や後々面倒くさいし‥
「あっ!マイナさん、ちょっとちょっと!」
マリーが記入している隙に、マイナさん奥に呼び、「あれ、嫁いだ先から出戻ったバツ1の姉です‥内密に‥」
「へっ?あっ!そうだったんですか!」
パッと顔が明るなるのを見計り、
「これ、旅先で買った魔物避けの耳飾りです。
どうぞ」
「あ~ありがとう御座います~♪」
はぁ~スタッピさんにと思って買っておいたが、背に腹はかえれないし又、買い直せばいいか‥
「書き終わったみいですね。」
「それじゃ~此方へ~♪このスクロールの上に手を置いて下さい♭」
スクロールの上に表示されたのは、
【HP580 M150 レベル120 マリアンヌ・アンデル 32歳】
と現れ、以外とHPが高いの驚いたが、やはり年齢は読み通り。
俺の外身は17だから15違いの年上だか、
中身は48のオッサンて事は、16年下かっ!
「それでは、簡単な実技試験を行いますので」
例の体育館的な場所に案内され、奥にから召喚士のオッチャンが、何やら呼び出した。
地面に小さな魔法陣の5つから、キラードッグが5体出現。
て?数多くね?俺のパツキンに何て事をしやがる!等と思ってたら、あっ!て間に終わってた。
マイナさんが「始め!」の合図と共に、マリーさんが「我に従え!炎よ!」て言ったら、持っていた剣に炎が現れ真横に振り抜くと、炎が伸びてキラードッグ5匹はお陀仏。
パツキンさんも、
怒らせてはいけないと思う俺。
生暖かい目で宜しくお願いします。