マイナの‥だ・れ・よ
読んで頂いている方々ありがとう御座います。
ロッククラブ討伐て3日、ツインマグマドラゴンで1日、そこかはスーリアスまで3日の計1週間の旅だった。
帰り旅の道中コンから、マグマドラゴンの討伐の件に対する話を聞かされ、笑って逆に謝った俺。
余りにも情けない格好に悲しくなり、服を貰う為、マリアンヌ統括さんを丸め込んだのが発端だっだ。
仲間達に心配事ばかりかけ、少し自己嫌悪になってしまい、これからは鞄に着替えの服を沢山いれておこう!と、心新たにした。
先ずは、討伐報告をするためギルド支部に顔を出したのだが、
「もう!遅いですよ!1週間ですよ?1週間!」
と、受付嬢のマイナさんがご機嫌ナナメ。
「すいません。色々ありまして‥」
疑いの眼差しが、急に
「あれ?ホントに色々あった見たいね。その服」
「あっ!はい!あの紺の奴ダメになっちやって、服を用立てるのに時間がかかりました。」
「それって、サンダルス私国戦士団の制服じゃありませんか?‥クンクン‥スゥ~‥!しかも女物!」
あちゃ~
「何で?分かるんですか?」
「匂いよ!まぁ良いわ。で、依頼は?」
「はい!討伐完遂です!」
「なら行くわよ!裏の倉庫。」
余計なんだか刺々しくなった気が‥
「これで、全部です。」
「イチ、ニイ~サン‥」
「全部で20体です。他に討伐部位が16体分で36匹です。」
「さ‥30と‥6ひき‥では、こちら完了報告書にサインを下さい。細かな計算の後に口座に入れておきます。では!」
「ちょっと待って下さい。マイナさん。カニが好きかと思って‥小さいですがどうぞ。」
「えっ?!わっ・ったしに‥で・ですか?」
「はい!何時もお世話になっているお礼です。」
顔が晴れてやや涙だ目‥それに‥だ・れ・よ‥が‥
「さぁ!どうぞ。」
「タケルさん!ありがとうございますぅ~」
やっと機嫌を善くしてくれて、一安心な俺。
その後、洋服屋で服を一式と下着類を山程買い込み鞄に入れて、次いでに靴も10足仕入れました。二度と尻出しは勘弁ですから。
さてその夜、何時も宿屋で腹を満たし寛いでいると、
((コン!コン!))
昼間の礼にとマイナさんがカニを持ってきたと思い、軽い気持ちで返事をした。
「は~い!開いてますよ~どうぞ。」
ドアを入って来たのは‥‥
見えないパズルのピースが揃い始めた事を、まだこの時は知らなかった‥‥俺。
生暖かい目で宜しくお願いします。