長い金髪が勿体ない
読んで頂いている方々ありがとう御座います。
彼等は悪魔‥異な
皆は神々の闘いをその目で見た事は有るか?
私は目の当たりにした‥
紹介された5人がそれぞれ、戦士団が囲む包囲網の前に立ち等間隔に円陣を組、臨戦体制に入ると、三頭匹馬車2台分で二首を持ち、燃える翼のドラゴンの前まで歩み出て行くタケル殿が見える。
威嚇の為か、ドラゴンがマグマ玉を彼に向かって吐き出すと、いとも容易く手で払いのけたのだ。
一万度を裕に越えるあの玉をだ!
馬鹿にされたと思ったドラゴンが、取り囲む兵士達に焔やマグマ玉を吐き掛けるも、彼の仲間達が特殊な防護壁を転回しているのか、全て見えない壁により防がれている。
怒ったドラゴンは後ろ足で立ち上がると、追い討ちをかける為か、目の前の彼に何度も何度も焔を吹き出し、浴びせ掛けた。
焔が止んだそこには、分厚い氷の壁がそびえ立ってたのだ!
驚いたドラゴン!咄嗟に燃える翼をはためかせ飛び上ろうとした‥まさにその時、地面に立つ2本の足が氷付き、飛び立つ奴を阻止している。
驚いたドラゴンは、体を捩り翼を動かし難をのがれるために必死だった‥
立ち上がる黒煙の間から、星が見えていたはずが、今は黒く厚い雲が天上に拡がり、稲光が見えている。
彼が天に向けた指先を、そのままドラゴンに示すと、雷轟が響き特大の雷が奴目掛け墜ちて、奴の体を走りぬけて行った‥
黒焦げの奴は崩れながら地に伏したのだ。
次には静寂が訪れ、回りから歓喜の声が沸き上がる。
「母さん父さん‥アンジー終わったよ‥‥」
最後に彼が、氷でできた大剣で二つの首を切り落とし、幕が閉じた。
私は彼の前へ生き方膝をつき頭を下げて
「ありがとう御座います。どうぞこれをお請け取り下さい。」
私は女の魂である、長い金髪を切って渡したのだ。
生暖かい目で宜しくお願いします。