チキン
読んで頂いている方々、ありがとう御座います。
俺は、奴等の正体や塒の情報を探し、各地を旅していた。
当然だが、日々のトレーニングも欠かさず、腕立て100回 腹筋100回 縄跳び100回を毎日3セットを5回繰返した。(ハゲなかった!)
そんな時、深い森の中にある村を初めて訪れた。
〔エルフの里〕だ。
入り口に行くと二人の門番が、俺の顔をみるなり手にした槍を放り投げ、一目散に村の奥に逃げていってしまった。
「どういうこと?‥‥参ったな‥‥」
暫くすると、村の奥から杖を持った年配の男がこちらに向かってくるのが分かった。
男が俺の前まで来たら、突然、膝を付き頭を下げて、
「お待ちしておりました。」
「えっ?どういう事でしょう?俺、初めての‥」
「我々エルフは、精霊の端くれであります故に、魔の使いか、天の使いか分かります。」
全てお見通しと言わんばかりに男が立ち上がり、俺を案内し村の奥まで招いたのだ。
村の奥は広場になっており、そこには200人程のエルフ全員が俺に向かい膝を付き頭を下げていた。
その姿に驚いた俺は、
「チョッちょっと!待って下さい!何か勘違いしてますって!」
「私は、この里の長を務めておる、ハレルと申します。おーい!ここへ!」
里の長ハレルは、俺の言葉を無視し五人係りで何かを運ばせてきた。石でできた薄い板を俺の前にに置くと、ハレルが
「これは、先祖代々伝わる石碑です。そこには、こお書かれております。
‥その者、蒼き衣を纏いエルフの里に降り立つ時、人々と大地の絆を取り戻す‥‥と。」
「えぇぇぇ!?」
何を言っちゃてるのか?大体、紺のロングコートだし‥いや‥長旅で薄汚れ色がハゲ落ち‥まさに、青‥‥(焼き払え!違う!)
「続きがこれの裏にありまし、そこには封印の箱を渡しなさいと、あります。」
四角く頑丈に造られた古い木箱を持ってきた。
里長に促され箱を触り蓋を開けようとしたが、びくともしない。そこで、手に霊力を込め蓋を触ると勝手に開いたのだ。
回りから(((おーー)))の声が恥ずかしかった俺。
中には見覚えのある革鞄が入っていた。
「これって!?」
鞄を取り出し、中に手を入れ霊力を流すと中身が分かった。あの『古い革鞄』だ。
転生したので、ボーナス的な手の平でのステータス表示は消えたが、霊力を使う事で中身の把握はできた。
「‥‥同じだ‥‥」
俺は、1つ取り出しかぶりついた!
唐揚げスパイスチキンを!
‥‥懐かしい味に‥‥涙した‥‥今日の俺‥‥
生暖か目で宜しくお願いします。
言葉足らずや、表現不足を補う為、全体を修正作業をしております。
御理解頂ければと思います。




