残思
読んで頂いている方々ありがとうございます。
俺は、自分が思い付く全ての方法で霊力の質を高めた。
霊力に大気を混ぜ圧縮し水を生成したり、2つの霊力を振動で摩擦し炎のを創る事も出来た。
また、大気に霊力を放出し振動させた霊力を当てる事で、雷を生み自由自在に操る事も出来るようになったのだ。
霊力は魔力と違い詠唱や杖、行使する力の相性などまったく関係無いのが利点だろう。
今では、物を動かしたり、瞬く速さで移動も朝飯前となっている。
霊獣達と、この10年間毎日実戦訓練を行い、相手の間合いや、流れる微かなオーラ(霊力)を読み取り、動きを予想することも簡単に出来るようにもなった。
当然、カメリ公国の首都シントワの図書館へ行き、情報収集も行った。
奴は、いつ頃現れたのか?何故意味嫌われるのか?
奴らは、100年に一度世界各所で魔獣を大暴走させ、力持つ者や自分達に敵対する者を殺し間引きすのだ。
そのつど世界が混沌に渦巻き、暗闇に支配されるらしい。
ある本では、7体の魔神の神が魔神王。違う書物では、7体の魔神が融合したのが魔神王。又は魔神王はいないと書かれ物もあった。
唯一わかったのは、魔神は地水火風空光闇の7つを司る魔竜 だと同じことが、どの書物や本にも描かれいているのだが‥妙に何か引っ掛かる。
転生を果たし10年、俺は15歳になり自分の足で世界を回り情報収集すため、旅に出る事にした。
ハンターギルドに入っていない為、少し安いが、魔獣を討伐してはギルド裏の窓口へ行き、買い取ってもらい資金を作っていたので、懐具合は問題ない。
両親を説き伏せるのに時間は掛かったが、これも何とかクリアーし、家を出る前に1つ遣らなければならない事がある。それは‥
自分のベットの下に‥(隠したパンツ‥違う!)
霊力の残思を留めておく事だ。
そうして置く事で、瞬間移動が可能になるのだ。
作業を終えて両親に出立の挨拶を済ませて、10年間住んだ家を後にした。
もう、タイムカウントは始まった。後3年‥‥
‥‥焦りを押し殺し‥旅立つ‥今日の俺‥‥
生暖かい
目で宜しくお願いします。




