襲撃
読んで頂いて居る片方ありがとう御座います。
偉大にして最強の御方。その御方に忠義を尽くす我が主人、
【七竜魔王】が1人、炎王ファイガス様。
「ケルベよ。御方に楯突く輩をお前の魔眼で探し出し霊力を持つ全てを殺せ!」
「ハッ!」
◇◇◇◇◇
御命令を受け隠密理に殺め続けて10年。
何時も通り、分身体を両脇に連れ街道を歩いていたら、前から霊力を持った二人と、その後ろにひ弱な若い人間がきた。
何も言わず殺気を放ち、前の男を一刀両断!次に、直ぐ後ろの女を真横に切り裂き、後ろの男を斜めに切った!‥‥‥はずだった!?‥‥だが、我らが横を抜け歩く後ろ姿を目にしていた。
分身体も呆気に取られているのを目の当たりにして、
「貴様ら!何をした!」呼び止めるため大声で叫んでいた。
(この時コンが、意志操作と集団催眠を発動していた)
ひ弱な男が振り向き、
「何って?何もしてません。ただ歩いてただけですが?(兄貴、どしたのさ?(どうした?))」
剣を持ち直し、構えた途端、
奴等の後ろに五体の巨大な魔獣‥魔神の姿が現れた。
目をギラつかせ、我らを圧倒した力を前に
「お許しを‥命だけは‥」
いつの間にか土下座をし命乞いをしながら、持ち金を全部差し出していた。
「マジに!あたいらにくれるのかい?あんがとよ!」
猫の獣人が持って行くと、
我の精神に直接
「行け!次は無いぞ!」
と声が届いてきた。
顔上げると魔神の姿は無く有るのは三人の後ろ姿だけだった‥‥‥。
ケルベと命を受け400年。あれほど恐ろしい体験は初めてだ。我が主人をも軽く凌駕し、魔神王様と同格か、それ以上だ。何て主人に報告しようか‥‥‥‥‥‥
<ケルタeyes>
順調に旅は進み、3日目の昼過ぎ街道を歩いてたら、剣を持った三人組に呼び止められた。
「貴様ら!何をした!」
何の話しか分からないから、
「何って?何もしてません。ただ歩いてただけですが?」
スタッピもハンマーさんも
「兄貴、どしたのさ?(どうした?)」
と男達を見ながら話しをしていたら、ガタガタ震えながら土下座して、何故か金の入ってる革袋を差し出してきた。猫に小判じゃ無いけど、
「マジに!あたいらにくれるのかい?あんがと!」
サッとスタッピが袋を取り上げ、ハンマーさんが持っている鞄に入れた。
少し居心地の悪さを感じ、全員でその場を後にした。
コンから事情を聞いたのは、その日の夜。そこで、初めて【敵】の存在を認識したのである。
生暖かい目で宜しくお願いします。




