寝惚
読んで頂いて居る片方ありがとう御座います。
俺は朝早く起き飯の用意をするため市場へ出掛け、支度が済み終えた頃、ケルタ殿が起きてきた。
「お早う御座います。」
彼の顔を見た時、何か違和感を覚えたが気にせず、
「お早う!昨晩はすまなかった!」
「いえ、こちらこそ気を使って頂いて。」
椅子に座り、朝食を進めた。程無くして、スタッピ嬢が起きてきた‥そして‥
<スタッピeyes>
旨そうな匂いに釣られ、あたいは目を覚まし下へ降りたのさ。寝惚け眼で、
「兄貴~、ハンマーさ~ん‥ム二ャム‥お早う~?‥てっ兄貴、朝から何んで頭に亀乗せての‥ム二ャ~ム‥」
目を擦りもう一度見た時、亀は何処にもいなかったさ。
<ケルタeyes>
亀と言われて、
「ヤベ!クロをそままに!」
クロを瞬時に戻すと、
「何寝惚けてるんですか?、サッサと顔洗って飯にしましょう。」
顔を洗い終え三人で朝飯にした。
食べ終わった頃ハンマーさんが、勝手に宣言し出した。
「俺は、これから勝手に独り言を話す。」
強い意志が感じられ、何も返答すらできなかった。
「あの時、空気が一瞬震え普段温和で森の守護的な役目だったサイクロップスが何かに怯え暴れ出した、その途端に君らが現れた。」
「1つだけ!最初で最後の質問をする!」
(独り言じゃねーじゃんか)
「貴方は、『神』なのか?!」
はぁ?~何を‥‥空気が震えてって!‥《シロ》か‥
後ろめたさを感じながらも、真剣な眼差しに答えてあげた。
「俺は《神》なのではありません。見聞を広げる為、旅をしている者です。」
ハンマーさんは、ニカッと笑い、
「分かった!そして!友として、嫌!従者として旅に同行させてくれ!貴殿の行く末を、嫌!伝説をこの目に焼き付けたいのだ!」
元々は、俺が蒔いた種だし、それに、有り余る熱意に負け‥つい同行を許してしまった。その後、旅支度を終え、
シアロ国 キチヘ領 宿場町モホト を出たのは昼頃だった。
そして町を出て‥‥旅をしたら‥大金が‥転がって‥
‥きた‥‥‥
生暖かい目で、宜しくお願いします。