ハンマー
読んで頂いて居る片方、ありがとう御座います。
所で皆さん、猫の寿命を知っていますか?
10年とも20年とも言われています。
もし100年生きる猫が居たなら‥どんな存在になるか‥
‥‥ご存じですよね‥‥
一頻り泣き終えた男が、晴れ晴れした顔をして俺に近ずき話し掛けてきた。
「さっきの!凄かったな!おかげで助かった。感謝する。」
そっと手を差し出してきた。
最初は無視しようと思ったが、思い直し握手に応じた。
頭の中に男のステータスが浮かんだ。
☆ハンマー.カチント HP280 MP160 レベル120 41才 元王国騎士副戦士長 スキル闘気開放 闘気演武 霊力8☆
「私は、ハンマー.カチント。今はレンジャーギルドに席を置く者だ。」
「自分探しの旅をしているケルタだ。さっきのアレはあっちの娘スタッピだよ。」
眉間に皺をよせ、少し怪しむ素振りを見せた男が、
「しかし‥あの魔法は‥」
(ヤバい!何か怪しんでいる‥)
何かを言いかけだが言葉を遮り、
「マジックポイントが1しか無い私には、無理な芸当だよ」
「だが‥あんな魔法は一度も見たことが‥」
何かに気がつき、馬車の中からスクロールを持ってきた。
「これは、簡易型の鑑定スクロール。疑って済まぬが、手のひらをこの上に翳してくれぬか?」
広げて前に差し出してきた。
俺は、内心‥又かよ!‥と思いながら、手を乗せた。
‥HP32 MP1 レベル5 旅の若者‥
スクロールの上に浮かんだ数字を見て愕然とした。何故なら半日しか経たないのに、HPが2上がている。
体が、若く成って体力が付いてきたのに驚いた、か、ら、だ。
ハンマーさんは、数字を見ながら納得出来ない顔をしていたが、俺は手を離し、此れからの事を考えながらその場を後にした。
馬と馬車は無事、親子も大丈夫、交渉次第で何とか成りそうだ。
交渉は成立し、馬車に揺られ日が暮れる前に町へと着いた。町と言うより村に近い。
‥‥町に着いたら‥‥貰った絵が‥‥‥‥‥‥
‥‥岩山族の‥‥ナイフに‥変わった‥‥
生暖かい目で、宜しくお願いします。