一つ目
読んで頂いて居る片方に感謝いたします。
「その内、飽きて何処かに行くだろう」
そんことを考えながら、何んとか街道に出た俺達は、スタッピの案内で近くの町を目指した。
「暗くなる前に、服を何とかして宿を見つけないと‥」
道すがらスタッピが、
「いゃさっ、鎧を着けた金持ちそうな一団が、森の中に入いってくのを見てさ、お宝の匂いがしたもんだから、コッソリ後を付けたのさ!」
(さっきの奴らか‥)
「森の中に入いったまでは良かったけど途中、魔物避けの耳飾りを落としてさ、気がつけばモンキーゴブリンに囲まれてアノ座間さ」
所々気になる事を耳にしたがシカトした俺。
「魔力も無くなってさ、ほんと!マジ参ったよ!」
(ん?魔力?魔法!)
「もしかしてスタッピ君は、魔法を使えるのかな?」
「えっ?い‥一応‥あんな不思議な事が出来るのに‥ヒョッとして‥兄貴は魔法を‥使え無い?」
「山向こうの村出身で祈祷師のばあさんが少し使えるだけだったから、余り良く知らないんだよ。(チョー適当!)」
「なるぼど!‥‥(嘘クセ~!)」
「どんな魔法が使えるのかな?」
「水 火 風 氷の4つだわさ!」
右手の人差し指を前に出し、
「アイス!」
と叫ぶと、指先から野球ボール程の氷玉が現れ指を振ると前に飛んでいった。
「おお!スゲー!感動!」
一通り見せてもらい感心していると、
《タケル!道の先で、化け物が暴れているピー》
急ぎその場に近ずくと、馬戦慄きが耳に入って来た。俺達は、岩場の影から様子を見ると‥
「‥一つ目入道‥‥‥(僕は、ついに見たんだ‥一つ目入道を‥パトラッキー‥お前も‥見たのかい‥(分かる奴しか分からん!))
「サイクロップスが出やがったか!」
スタッピがそう叫んだのを聞き、少し落胆した俺。
「一っ‥嫌っ、サっ‥サイクロップスか‥」
化け物が、棍棒振り回しなが商人の馬車襲っている。商人の親子と思われる二人の前で、1人の護衛が奮起していた。
(ありゃ時間の問題だな‥子供‥ったく!)
「スタッピ君、さっきの氷玉をアレに飛ばせるかい?」
「出来るさ」
「良し!合図をしたら射ってくれ!」
(《シロ》!手加減して吐息で頼む!)
《ウォ~スッ!》
「今だ!」
放たれた氷玉に乗せ、シロの《絶対零度の吐息》
が放たれた。飛来する氷玉を弾け飛ばそうと棍棒を前に出した!
それに当たった瞬間、
(((カキィィィーンー!))))
サイクロップスは動きを止め、氷り着いた。
‥‥‥商人親子を‥‥助けたら‥‥‥
‥‥ルーベンス‥‥の様な絵を貰った‥‥
生暖かい目で、宜しくお願いします。