現代社会の疲れた親父達に捧げる
少し変わったオッサンの、異世界無双物語
その日、俺はアイスが溶け落ちダラダラと滴のあとがよ尾を引き摺る様なサラリーマンを遠くに見ながら、
自分も、あの仲間の1人だと再確認し、溜め息混じりに苦笑いを浮かべ、トボトボと背中を丸めて歩く、あと少しで50歳に手が掛かる熟年の男だ。
「いったい、何時まで働きゃならんのか?」
嫁は、女子会やら町内会の打ち合わせを理由に、家にはほとんど居らす、大学生の息子はバイトだ、合コンだと言い帰りは朝方。
「いつ、どこで間違ったのかな?チョト人違う『力』が有っても、何の足しにもなんねよなったく!お前ら聞いてる?」
(((((シーンー聞こ無い振りシーンー)))))
一瞬立ち止まり独り言が多い自分が怪しまれないか見渡した。頭の中を整理しようと俺は、いつもルーティーンと違う事を考え、
「そこの神社にでも行くか!」
その神社は、直ぐ先の小高い丘に在り、御神木の様な大きな杉の木が二本立ち並び、その存在感を示している。
何でも、武人だか、戦いだかの神様が祭られてるとかいないとか、風情と趣がある古い神社だ。
石段を数十歩上がり鳥居を抜け、社の賽銭箱の前に立ち、数枚の小銭を投げ入れシャンシャンと鈴を響かせ((パンパン!))
「宝くじが当たりますように。世界が平和で有りましように・・・」
妥当な線かと俺は納得し、石段出口に向かい歩きだしたんだが、
鳥居の真下まで来た時、それは起こった。
(((((ゴォ・・・ゴゴゴ・・・グラッ・・・ゴゴッゴゴオ!!・・・グラグラッ・・・ゴォオオオ!・・・)))))
「なっ何っ‥!!ヤバイぞ!地震だ!大丈夫か?」
自分に言い聞かせ、ここ最近小さな地震が多かった為、軽い気持ちいで居たが・・・鳥居が軋み、
(((((ガタガタガタガタ!!)))))地震の音が空気と共鳴し、
《《ゴォ‥キィーーンーゴォ‥‥》》
と耳鳴りの様な不思議な感覚を覚え、
「何んか!ヤべッ!マズイ!」
揺れてる地面の石畳に20m位の裂け目が突然現れ、グラ付く足下が崩れた。
《《《』・・・ズガガガガ・・・》》》》
「シロ!頼む!助けろー!!!」
「・・・すまん・・・・力が・・・」
・・・・・俺は、死を覚悟し暗闇夜の蟒が大口を開けた如き裂け目の中に吸い込まれる様に落ちていった・・・・・
人は死ぬ直前に走馬灯のようにって話しだったが、俺に関して言えば全くそんな事はなかった。唯一思ったことは、
「・・・あぁ・・・ファイナル.ファンタジア⑦のリメイク版・・・やりたかった・・・なっ・・・・」
◆
「・・・んっ・・・眩しい・・・あれ?俺・・・死んだ?・・・けど?・・・意識は有るし、手足も動く・・・ここは?何だ?どこだここ?・・・」
見渡す限り光りが溢れ、目映いばかりの世界。
手をかざし当たりを見渡すと・・・
そこに、白いスーツに白いネクタイを締め、白縁の眼鏡を掛けたロン毛で白髪の恰幅の良い杖を持った90歳は過ぎた、じー様がニコニコしながら立っていた。
(唐揚げスパイスチキンのオッサンみたいだ。)
お偉いさんの会長見たいな空気を醸し出しつつ、威厳の様な、かといって人当たりが良さげな感じが伝わって来る。
『おっ!目が覚めたかっ?』
「!俺は死んだのか?!ここは何処なんだ!
あんたは誰だ!いったいどーなってる!!」
『・・・・・・ん~まぁ~まぁ~落ち着きなさ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ゆっくり・・・・説明するから・・・・・・・・・・・・・・・』
お初です。
ダラダラ書いて行くので、生暖かい目でお願いします。