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神話世界  作者: おかしくらげ
1/8

「はじまり」

ある時オレは呼び出された。

そう、弟に。

「…………。」

「ソラ、また何難しい顔してんの?」

ここは、皆から見て空の空のまた空の空の……。

神様達がすむ天界っていうところ。

オレとソラは双子で、実は月の神様アルテミスっていう女の人の子供だったりする。

真っ白な髪と黒と白のオッドアイを持ったオレ達の見分け方といったら服装や性格の違いだ。

オレ達の母さんはオレ達を産んだ後、どこかに失踪したらしく、今や弟が月の神様をしている。

「……上のものから、」

「ん?」

「重要任務だって。」

「……へ?」

「僕に、今すぐその仕事をやめろって。」

オレは目を丸くした。

仕事をやめろ、という程緊急時なのだろうか?

まぁソラの性格は静かで俺と違いクールだけど、実は凄いめんどくさがり屋で仕事を毎度のこと溜めていてオレも一緒に頑張って手伝うというのが毎日だ。

もしかしたら仕事をやめろ、と言われて内心ホッとしてるのかもしれないけど。

ソラは神様なんてやりたくなかったらしいから。

「それで、重要任務って?」

「禁断の果実が、全部地上に落ちた。」

「………………。…………ふぁっ?」

「落ちた。」

「えっえっえっえっ、はぁぁあ!?!?」

なんてこったい!

禁断の果実とは、エデンの園の中心に立っている大きな大きな木で、その木に宿っている赤い実のことだ。

この天界よりももっと上にある園で、選ばれた神様しか入ることしか出来ないといわれている。

「なんでなんでなんでなんで!?」

「……蛇、覚えてる?」

蛇。

知っている。

何億年も前、まだオレ達が産まれる前。

とある蛇がいたらしい。蛇は初めて生まれたアダムとイブという人間をそそのかして、禁断の果実を食べさせて3人揃って追放という大事件があったこと。

いまや蛇は二度と天界には登れないだろう。

「その蛇が、……追放された時一つだけ果実を盗んでいたらしくて。地上と天界の時差は何千年ってするけど、その時差がきたのか…地上のひとつの果実とエデンの園の果実が共鳴して全部地上に落ちてしまったらしい。」

「……。」

「その果実を拾いに行けって話なんだ。」

なんて無茶な。

確かに、あの果実を人間が食べたら大変な事になる。禁断の果実とは悪くいえば欲の果実なのだ。

欲多い人間が食べれば、世界は大混乱だろう。カオスだ。

「……それで?」

「落ちた果実は8つ。」

「8つ!?」

まさか、2人で8つの果実を探しにいけと?

オレの顔でそれを察したのか、ソラは笑った。

「セイ兄さん、ちゃんと上の人が、連れていく人は決めてあるから安心して。」

ほ……よかった……。

そしてソラから書類を渡される。

書類には名前が書いてあった。

ゼン、エマ、ジギル、ルッカ、ナビシス。

全員知っているし会ったことがある。

ゼンは「ノアの方舟」のノアの子孫だ。神様も知らない、ノアしか知らない高度すぎる技術を持っている者。桃色の髪をひとつに括っている子で、人間でいう中学一年くらいの容姿だ。とても女の子らしい顔立ちだが中身はしゃんとした男の子で、女の子らしいと言った時、「そんなことないもんっ!」と怒られた気がする。

エマは「パンドラの箱」のパンドラの孫だ。パンドラの箱を唯一開けられる幼女で、まだまだ小さい幼稚園児位の子。緑色の髪をした女の子で、「エマ、がんばるの!」が口癖の可愛い子だ。あっ、決してオレはロリコンではないからそこは誤解しないでほしい。

ジギルは、ケルベロスで3つの頭のうちのひとつだ。なぜだか頭が分裂してしまい人間化してしまったらしい。詳しい理由はよく分からないが犬として彼たちとあったことは無い。目が見えなくて物凄く耳がいい。ソラと違った大人っぽさで、いつもニコニコしていて子供によく好まれる人だ。

ルッカは、実は禁断の果実をベースとして作られたものである。どこぞの物好きな上司(かみさま)が禁断の果実の許可を貰いもぎ取ってルッカを作ったらしい。長い紫色の髪に金色の目、高貴に満ち溢れた気の強い少女だ。天界ではアイドルと言われているが本人はそれに気づいてなかったりしてる。根は優しい子だ。

ナビシスは、電波に存在する少女で人のスマホに入り込む子だ。元気で明るく、元はかみさまだったらしいがなんの神様かは分からず謎に溢れた女の子だ。電波を使って色んなものをハッキングしたりと、現代っ子だ。

今の時代、人間達が使うスマホ。

実は神様の世界だって時代が進んでいるし、人間の作るものは面白いものばかり。

物好きな神様達は人間に紛れ込んでこうしてスマホやら何やらとちゃっかりお買い物しちゃったりしてる。

オレもそのうちの一人で、スマホを持っていたりする。

人間って凄いな、なんでも作れるんだなぁとか思いながらゲームアプリに楽しむのは毎日だ。

「この5人をもう明日には呼んであるから。」

「ほぉ。……凄い有名だし力のある5人だね。」

「確かにね。でも最初は、果実を集めることじゃあないよ。」

「え?」

ソラは微笑んだ。

「まずは蛇を探さなくちゃね。」

オレは目を丸くした。

これはあくまでいろんなところの神話の子達を集めているので、キリスト神話やギリシャ神話などいろんなものが混じってますが関係なしによろしくお願いします!

またこれも物語よりは世界観を表現したいため短編になるかもです。

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