来夏、女王に会う
ここはどこなんだろう?
もう歩き始めて5分はたつ。
薄暗い廊下には、ロウソクが灯されていてなんだか薄気味悪かった。
コツコツコツコツ……………。
廊下に私たちの足音が響く。
そして10分が経ち…
ようやくついたその部屋には、すでに女王の配下の者たちが集まっていた。
「女王様がいらっしゃいます」
れあの声とともに現れた女王はというと……………。
一言で表すと、「綺麗」
こんなに綺麗という言葉が似合う人はいないと思うほど容姿が整っていて、姿や振る舞いさえも女王の気品を伺わせた。
「そなたが来夏どのか?」
女王が言葉を発したところで、皆が私に注目する。
「はい、私です」
「ふむ………」
なんて綺麗な瞳なんだと思った。
私を見つめるその瞳は、ダイアモンドでも埋め込んだのかと思うほど輝いていた。
「そなたとはなしがしたいのだ。」
「そなたはどうやってここにきた?何故人間であるそなたがここにいるのだ?」
ここにいる全ての人が、来夏と女王の会話に耳を傾ける。
息をしている人がいないみたいに静かだ。
一方の私はというと、女王に見惚れ中。
みんなの視線の的になってることさえも気にならない。
ってか、可愛過ぎだろ女王。
すっっごく可愛い(ハート)
まじで天使きたーーーー!
しゅんと整った顔、パッチリとした目、そして綺麗な胸とお尻。
全てが完璧だった。
私みたいな女性アイドルとか好きなタイプの女の子にはヤバイ!!興奮する!
アイドルに会えた時みたいに嬉しい。
……………。
………………。
まじかわっ…痛っ!
れあに足を踏まれて私は我に帰った。
「女王様の前で何をする!無礼者め!」
「早く女王様の質問に答えろ!」
れあがカンカンに怒っていた。
「私は大丈夫よ、レア。気にしないで」
あぁ〜優しい女王さま!
なんて綺麗なんだ!ヤバイ!ヤバ過ぎる!!
ふふん♪ふっふふん〜♪
「おい、何笑っている!!!女王さまの前で失礼だぞ!」
ちょっ!そんなに怒らなくてもいいじゃんか〜。
だって女王さまが天使すぎて………
「お前、あとで覚悟しとけよ!」
耳元でれあが呟く。
うわぁ、怖い。
あとで私死ぬかも
ゾンビが笑ったみたいにれあが笑う。
ゴッ…ごめんってば!
許して!もうしないって(笑)
キッとれあが私を睨む。
「全くこの無礼者が!!女王様、申し訳ありません。」
というと、れあは頭が床につくぐらいお辞儀をする。
さっきとは打って変わってにこやかだ。
私も慌てて合わせる。
「それよりも来夏、あなたの今後についてあなたと話さなければなりません。
どうやってこの世界にきたのかがわからなければあなたは一生元の世界に戻れないでしょう。」
女王が言う。
そっか………ってそうだ!
この世界にどうやってきたんだろう?
えっと………………たしか、パソコンに変なメールが届いたんだっけ…?
で、それをクリックしたら何故かここにいた。
「それは本当なのか?」
れあが疑い深そうに聞いてくる。
私は「うん」とだけ答えておいた。
またなんかいらないことをうっかり言ってしまってレアに怒られるのもめんどくさいしね。
一方の女王とれあは何かを話している。
なんか深刻そう。
なんか問題でもあったのかなぁ?私の言葉に。
まあいっか。
部屋に帰る直前、れあに言われた。
「今日の罰則は明日行う。覚悟しといて」
うぅぅー。覚えてたのかよ!
全然言わないから忘れてくれているのかと思った。
「女王様の研究に手伝ってもらうからね。それと……………その…君の仕事は、その研究が終わってからになるよ。じゃあ」
れあはスタスタ歩き帰っていった。
研究って何?って聞きたかったけれど遅かった。
まぁ、どうせわかることだもんね、明日。
明日もあの女王に会えるのかぁ〜。幸せ。
そうして来夏の二日目の夜はおわったのだった。




