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来夏の青空  作者: 相原紗侑
第一章〜始まり〜
3/11

私は何者?

………………。


嫌な静寂が2人を包む。







「貴方はキャラクターです。」


椅子に座ったれあは唐突にそう言った。



「キャラクター?」


なんだろう、来夏にはれあが何を言っているのか理解できなかった。

キャラクター…キャラクター……??



えーっと、キャラクターって何だっけ?



え、キャラクター?


キャラクターって、あの?

私がれあと同じって言いたいの?


度重なる混乱によって来夏は何が何だか分からなかった。


「貴方はキャラクターです。」

れあがもう一度ゆっくりと諭すようにいう。


「分かりづらいですか?えっと…なんていうか、まぁ言うと、コンピュータによって支配されている奴隷と言ったらわかりますか?」



奴隷???

コンピュータ??

来夏は少し戸惑ったが無理矢理理解しようとした。


「奴隷……………ってえぇ〜!」

やっと来夏は理解した。が、分からなかった。


どうゆう事?


何が起きてるの?

これは夢じゃないの??

夢にしては冗談きついよね???


来夏の反応を見て悟ったのか、れあは

「これは現実です。」

と言った。


しかし、来夏にはまだ疑問が残る。

まず、外見からしてれあはキャラクターっぽい感じであるが、私は違うのだ。

手もちゃんと五本指あるし、シワもあるのだ。

天と地ほどの差がある。


「君の疑問はわかっている。あとで納得するだろうから、ひとまず話を聞いてください。」


じーっと私の目を見ていたれあが呟く。

あとで納得するって、どーゆう事だろう?

納得なんかできそーにないけどなぁ。


来夏は現実だとはとても思えなかったが、れあが真剣な顔つきなので、ひとまずほおをつねってみることにした。


だって、夢か現実かわからなかったらほおをつねるって、定番じゃん?

私もやってみたくなったんだよね。


そしたら……


……痛っ!!!



これは……現実??

本当に、現実なの??


予想外の痛さに来夏はひっくり返りそうになった。

全力でつねったことを、今更ながら後悔する。


「ひとまず静かに聞いていただけますか?」


見るとれあが、私を睨んでいた。


うぅ〜。れあがおこってる…。

意外にも怖さを感じる。

ここはひとまずれあに従ったほうが良さそうだなと、来夏は直感で感じた。

それに、今から説明してくれるみたいだしね。

意味不明だけど、とにかく聞いてみよう。


「ごめんなさい。」


そう言って来夏も椅子に座った。





しばらくするとれあはまた話し始めた。


「ここはコンピューターが支配する国です。」


「えっ、?……は???」


れあの話を聞けば納得できると期待して聞き始めた来夏だったが、早速訳分からなかった。


「コンピュータ???」


王様とか、〇〇に支配されてる国、っていうフレーズなら聞いたことあるけど…?


コンピュータに支配されてるの??

さっきも言ってた気がするけど、どーゆうことだろう?


まさか、コンピュータさん、とか??


「とにかく、慣れれば分かってきますからいちいち説明を止めないでください。時間がかかり過ぎます!」


怒るれあ。しかし、来夏はそれどころではなかった。


「すみません…でも…」


「何ですか??」


「なっ、なんでもないです……」


威圧感がすごい。

来夏は何も言えなかった。


「続けますね。私たちはいわばコンピュータに支配されているのです。


ですから、 私たちは、コンピューターの言うことを聞かなければなり ません。


コンピューターといっても、動かしているのは人間です。


つまりここは影で人間に支配されている国なんです。」


人間に支配??

そんなことってあるんだ!!!


来夏のギモンがまた増えた。

しかし、またれあに怒られるのはごめんだと思い、口出しするのはやめた。




れあは、続ける。


「貴方がどうやってここに来たかは知りませんが、この国にいるからにはこの国のルールに従ってもらいます。」



ルール?そんなものがあるのか…


「はい、どうぞ。」

そう言って、一枚の紙を渡された。


うわっ!何これ?


そこにはびっしりと“この国の決まり”について書かれていた。


「それはこの国のルールが書いてあります。それをよく読んでおいてください。明日から働いてもらいますから。………では、これで。」

れあはそそくさと部屋を出て行った。




しばらく経って、来夏はやっと自分の事がわかってきた。


とりあえず、私は、変な所に迷い込んでしまったようだ。


まぁ、死ぬわけでもないし、変にあがくよりもちょっとの間大人しくしておいたほうがいいのかな、と思った。










カーカー…カーカー…


ドキッ……

あぁ、びっくりしたよ…。


しかし、今日はびっくりすることがありすぎてもうおどろく元気もない。


れあが部屋を出ていってから数分ぐらいたっただろうか。

突如、部屋にいるカラスが鳴いた。


よく見ると紙をくわえている!?


来夏は勇気を出して開けてみた。


「言い忘れていたけど、この部屋が貴方の部屋よ。カラスは好きに使って頂戴」


紙には丁寧な字でそう書かれていた。


奴隷やらなんやら言ってたけど、部屋を与えてくれるぐらいだから結構ゆるいのかも。



ここがあたしの部屋…。


小さい頃から自分の部屋を持つのが夢だった。


「まあ案外、いいとこじゃん」



良い気分になった来夏は早速、明日に備えて寝ることにした。


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