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忌世界で生きる姉弟(仮)  作者: サウスのサウス
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side鶴 大好きな弟

本編を書くべきなのはわかってます。でも、だからこそ書きたくなった番外編をあげました。後悔はありません。(本編が思いつかないわけじゃないですよ?)

私、纏鶴には3つ年下の弟がいる。


名前は纏翔。私の可愛い可愛い弟だ。


私達には両親がいない。幼い頃に病気で亡くしたからだ。


両親が亡くなった時は悲しかったけど私にはまだ大切な弟の翔ちゃんがいたから前を向くことができた。


翔ちゃんも幼いながらも私と同じ気持ちだったのだろう。泣きながらも私の方をみて笑顔をつくりながら言った。


「大丈夫だよ。お姉ちゃんは僕が守るから!」


その時の私の気持ちはうれしい気持ちとなんとも言えない愛おしさが心を満たし、私はこの子を一生守ると誓い、同時にこの子の側にずっといようと思ったほどだ。


私たちは結局醜い大人と一緒は嫌だったので二人で暮らすことにした。


生活は大変だったけどそれ以上に翔ちゃんと精一杯日々をすごくのはすごく充実していたので楽しかった。


ただ、途中から恥ずかしがって一緒にお風呂に入ってくれなくなったのは少しショックだったけど。



ある日、翔ちゃんが傷だらけで帰ってきたことがあった。


理由を聞いても答えてくれず、心配した私は後日、翔ちゃんの友達の一人でご近所の弘人くんに聞いてみた。すると・・・


「あいつ、いじめられてた女の子を助けようとして間に入ったんだ。で、その相手が姉ちゃんを馬鹿にしたらしくてキレて喧嘩になったらしいよ。」


この時の私の感情は翔ちゃんへの好感度が50回目のカンストを迎えたくらいには惚れ治したのと同時にあの子を傷つけた相手をどうしてくれようかと本気で殺意をもっていたくらいだった。


もちろんその後で私はちょっと相手に色々ときょうは・・・お話をして翔ちゃんと女の子に謝罪するように促したけど。


隠したつもりだったのに翔ちゃんには私の仕業とばれてたらしくて後でお礼を言われた。


翔ちゃんは優しいから意外と女の子にもてる。


本人は気づいてないけどわりと紳士的で同年代の子たちに比べて大人びてなおかつ大人しいから隠れた人気があったらしい。


もちろん私の目の黒いうちは翔ちゃんにふさわしくない子にはご退場願ったけど。


ある時、友人の佳子ちゃんが翔ちゃんが女の子に告白されているところをみたらしい。


私の翔ちゃんに告白とはいい度胸をしている。


「つ、鶴?」

「あ、ごめん佳子ちゃん。何?」

「い、いや。なんでも・・・」


この時の佳子ちゃんは何故か私をみて般若でもみたような顔をして震えていた。なんでだろ?


まあ、結局。翔ちゃんは自分では相手にふさわしくないからと断ったそうだけど。なんて紳士。


これから先も私はこの子とずっと一緒にいよう。たとえ翔ちゃんがどんな状況でも私は側にいよう。


そして、運命の日。私と翔ちゃんは異世界にとばされた。


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