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ヒーローになりたくて  作者: CANA.
@day10 - 家出少女は突如目の前に現る【クレインサーベイ:trivial case】

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61/96

〈file6〉

「はぁ……はぁ……良かった。

取り敢えず、事務所にはいないみたい……」


「……」


「?瀬凪くん、どうかした?」


「……昨日の夜って、僕ら二人が最後にここを出たよね?」


「うん、そうだよ。俺が鍵閉めて……」


「なら、やっぱりおかしい」




僕らが息づく事も忘れる程、急いで望命くんの事務所、基クレインサーベイに向かったのだが、その事務所の玄関には、誰もいなかった。

だが、僕が感じた既視感はそこじゃ無い。

茶色い外装、白い扉、玄関前に積まれたレンガが小さな段差を作っている。


昨日の夜、僕はクレインサーベイへやって来ていた。

先日起きた爆破事件の事を詳しく調べるためだ。

眞人くんは怪我をしているので部屋で。

特に依頼は無いからと、先に僕らを置いて冬李さんはここを出た。

最後に事務所の扉の鍵を閉めたのも、電灯を消したのも、全て望命くんだ。


なのに、ドアノブの端に昨日は見なかった真新しい傷が付いている。




「……年の為、事務所に入ってみよう」


「わかった。せーの、で開けるよ?」


「うん」




ガチャり、と開かれた扉の向こうに広がったは……。

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