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〜プロローグ〜
3XXX年。
ある街のはずれ、そのカフェは夜に突如姿を変える。
悩みを抱えている色々な人に寄り添う相談所らしき所だ。
一見、普通のカフェと変わらない。
それもその筈。
日が昇っている時間は普通のカフェとして常連さんや、色々な人が寄り付く場所なのだから。
だが、夜には昼のカフェでは提供してくれないサービスがある所がこのカフェの大きなポイント。
それは「人助け」
このカフェの店長はお客さんに毎回〝ヒーロー〟だと名乗る。
そんな怪しい店長の元で「ヒーロー見習い」として働いている榮倉瀬凪は今日も大忙しな様で―――?