1-1 異世界
── 水面が揺れた。
静寂の中、澄み切った湖が淡く光を放ち、やわらかな波紋を広げていく。
気がつけば、私は見知らぬ水辺に立っていた。
「……え?」
さっきまで、公園の池を眺めていたはずなのに。風に揺れる睡蓮をぼんやりと眺め、休日の静けさを楽しんでいたはずなのに──。
目の前の湖は、まるで鏡のように透き通っていた。空の青をそのまま映し、淡い光が揺らめいている。その神秘的な美しさに、思わず息を呑んだ。
だが、不安が背筋を駆け上がる。
── ここはどこ? なんで私はこんな場所に?
心臓がざわつき、身体がじんわりと冷えていく。
そんな時だった。
湖の中央から、小さな光がふわりと舞い上がった。
「……?」
目を凝らすと、それは小さな羽を持つ、透き通るような青い光の少女だった。銀色の髪が水のように揺れ、海のような青い瞳がこちらをじっと見つめている。
その存在に、私は思わず言葉を失った。
── こんなに綺麗なものを、私は今まで見たことがあっただろうか?
彼女は小首をかしげ、ふわりとこちらへ飛んできた。
「……あなた、私が見えるの?」
鈴の音のような、透き通る声が響く。
私は、息を呑んだ。
── 目の前の存在が、確かに"私に話しかけている"のだと、理解するのに時間はかからなかった。
ゆみなと申します
初めての投稿で緊張します
連載予定ですが、話やキャラがブレないように頑張ります
どうぞ温かい目で見てやって下さい




