Реквием 鎮魂曲
閲覧注意:グロ注意あり
金銀花 花蜜
……赤い実
禁断の木の実
聖像画
聖母
幼子イエス
受胎告知
処女懐胎……純潔の百合
頽れるように跪く。
少女の股間の匂いを嗅ぐかのように、
顔を埋めようとして意識が途切れた。
ようやく一夜が明け、
異変を察したらしい。
兵士達が踏み込んだとき、
少女と一晩中踊らされた、
男はもはや、
形をとどめていなかった。
夥しい血の絨毯の廣がり、
剥がれ削がれている生皮。
わずかばかりの肉片と骨片、
喰い千切られた臓器の切端。
悍しい苦悶の形相に歪んだ首が、
裸で座った少女の膝の上にある。
真朱な少女の口が、
弓のように笑った。
彼女は何ら抵抗せず、
あっさりと囚われた。
凌辱拷問を受けた末、
裸の儘で銃殺される。
その場で兵士達が全員自殺。
魔女による精神汚染だった。
凌辱と処刑の映像記録だけが残されて、
彼女の死体は発見されなかったという。
男の病死が報じられ、
暗殺の事実は隠蔽された。
彼女が本当に死んだなんて…………、
いつか、私の前に姿を見せ…………。
………………………………いつか。