彼女が寝ているのをただ眺めるだけ
「凛~、結局晩御飯どうする~、前言ってたハンバーグでも作ろうか……っていつの間にか寝てるし」
いつの間にかさっきまで話していた彼女がスヤスヤと眠っていた。
……俺がトイレに行ってるほんの数分で寝るなんてよほど疲れたのかな?
いや、でもさっきまで元気いっぱいで話していたよね?
まぁ、いっか。
寝かしといてあげよう。
俺は近くにあったタオルケットを彼女に掛ける。
……それにしても、寝てる姿可愛いな。
勿論普段の喋っている姿とかも可愛くて好きなんだけど、寝てる時のこの無防備感が可愛い。
それにこの様子を見ていると何だか心がポカポカしてくる。
これが「幸せ」という奴なんだろうな。
そんな事を考えながら、俺は彼女の頬をツンツンと触る。
ホントぷにぷにだな。
可愛い。
という感じでずっとやっていたら、彼女が「うぅん……」と言いながら身じろぎをする。
アハハ、嫌だったかな。
彼女の行動にフフッと微笑む俺。
……この状況がいつまでも続いてくれたら良いな。
そんな願いを込めて、彼女の頬にそっとキスをする。
よっし!
晩御飯のハンバーグでも作りましょうかね!
そう思って立ち上がり、キッチンへと向かおうとした時。
後ろの方で「ぐぅううううーーー」という中々大きいお腹が空いた音が聞こえた。
「へっ?」と思いながら、振り返るとそこには顔を真っ赤にした凛の姿が。
……えっ?起きてたの?
皆さんこんにちわ 御厨カイトです。
今回は「彼女が寝ているのをただ眺めるだけ」を読んでいただきありがとうございます。
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