プレゼント
――欲しかったのは、お姫様のドレス。
ハロウィンが終わると、街は大慌てで衣替えをする。気の早いクリスマスソングが流れ、街路樹にライトが点滅し、半ば強制的にクリスマスへのカウントダウンに誰も彼もを巻き込んだ。
大型家電量販店のフロアに立ち尽くす鈴木梨生もそのひとりだった。
「信じられない。なんで買えないのよ!」
「時期が悪かったねー」
憤る梨生の横で穏やかに笑うのは梨生の隣人だ。佐藤功という平凡な名に恥じぬ平凡な容姿の男。もっとも、梨生も人のことは言えぬ平凡な名とそこそこ悪くない程度の容姿しか持たない。20台後半の、どこにでもいそうな男女として、二人して周囲に埋没していた。
顔を合わせれば目礼するくらいだったマンションの隣人とのつきあいが変化したのは二か月前だ。中秋の名月の夜、翼をはやして空を飛ぶという非常識な行動をしていた佐藤を発見し、問い詰め――中身が天使だと自称する佐藤と、気が付けば毎週のように休日に顔を合わせていた。主にゲームをするために。どうやら梨生は、佐藤に丁度いい遊び相手として認識されてしまったようなのだ。流れで一緒に食事したり飲んだりもするが、今のところ男女のつきあいはない。ものすごく健全である。
元々、あまりゲームをしてこなかった梨生だったが、この二か月で佐藤に毒され、自分でもゲームのハードを購入したくなってしまった。そこで、休日に佐藤と共に大型家電量販店に足を運んだのだが、クリスマス商戦を控えて目当ての機種は品薄で予約しかできなかった。
「来週には入荷するっていうんだから、それまで家ので遊べばいいよ」
「すぐに欲しかったのーっ」
傍から見ればカップルにしか見えない男女の目的が、クリスマス前だというのにアクセサリーでなくゲーム機であるのは、いささか残念である。だが本人たちは気にしていない。既に敬語も猫も取り払ってお互いかなり自然体な関係だった。
「とりあえず今日はなんか食ってく?」
「う~。食ってく~」
夕食は何にするか話しながらフロアを歩いていた梨生の視線が、売り場の一か所で止まった。そしてふらふら引き寄せられるように足も動く。
クリスマスに向けて山積みされた女児用玩具のコーナーで、梨生は懐かしい友人と再会した。
「りんちゃん……」
日本は、世界の各国に比べればはるかに平和で豊かだ。だが当然のように貧富の差というのは存在する。そして梨生の実家は、どちらかと言えば貧側だった。人並に大学まで出られたのは兄弟がいなかった為、梨生ひとりに集中できたからだ。そんな幼い梨生にとって宝物であり、一番の友人だったのが着せ替え人形の定番、『りんちゃん』だった。
クリスマスに向けてか、やたらゴージャスな髪型やドレスを着た『りんちゃん』たちが目立つ。もちろん、もっと見た目もお値段もおとなしい『りんちゃん』たちもいた。その中から梨生が選んだのは、淡いブロンドのふわふわしたロングヘアの、いかにもお人形らしい子。更に、濃い茶色の髪の大人びた子の二体だった。
「なに? 親戚の子にでもプレゼントするの?」
「プレゼント……。うん、プレゼントだね」
そう言いながらもレジでラッピングを断った梨生を佐藤が不思議そうに眺める。
「プレゼントなんだよね?」
「甘いね、佐藤さん。本気のラッピングじゃないと可愛くないでしょー。あ、ご飯の前に手芸コーナー行っていい?」
「それはいいけど、俺も行くの?」
「貴重な体験できるよ!」
ゲーム機のことなど忘れたように機嫌の良くなった梨生は荷物を抱えてさっさと歩き出す。ついて行く佐藤の耳に歌うような梨生の声が聞こえた。
「サテンとレース、リボンにビーズ、フリルにパニエ」
手芸コーナーであれこれ梨生が買い込んだものだから、夕飯の時刻は随分と遅くなった。時間も押しているしと、量販店内のレストランに入ったふたりは、軽く乾杯してから食事を始める。
「意外に、面白かった」
と、梨生が買い物している間に自分でも何やら買い込んでいた佐藤が手芸店の感想を述べる。
「手芸って言うから縫うものばっかりだと思ってたら違うんだな」
「工作みたいなのもあるしねー」
サラダをつまんだあと、梨生は佐藤にとっての爆弾を落とした。
「あ、私、しばらく佐藤さんと遊べないかも」
「来週にハード届くのに?」
「乙女の夢を形にしなくちゃいけないからね!」
一挙に不満顔になった佐藤に、梨生は満面の笑みを返した。
梨生が再び佐藤と顔を合わせたのはそれから半月後。その間、梨生はラインも電話も「忙しい」で切り捨てていた。作業がほぼ終盤に入ったことと、佐藤の泣きがうっとおしくなったことから、日曜の晩に鍋をすることで手を打った。正直、自宅でぎりぎりまで作業をしていたくて、休日でも外に出たくなかったからだ。そう言うと、買い出しも自分がしてくるし、場所も梨生宅でいいとまで佐藤が言ったので、了承したのである。
部屋の中央に鎮座する円形コタツの上、カセットコンロが置かれ、そこに鍋が導かれる。中身が煮える前にビールをあけて一口。寒さが厳しくなってきたこの時期。温かい部屋で冷たいビールは至福だ。向かい合わせに座った佐藤が満足気な息をつく。
「ようやく、鈴木さんに構ってもらえた」
「犬じゃないんだから」
「いやだって、素っ気ないにも程があったよ?」
「他の人と遊べばいいじゃない」
「んー、何て言うか、鈴木さんって丁度いいんだよ」
「なに人のことを都合のいい女みたいに」
「都合がいいってより、距離感がいいんだ。もうね、楽。素で対応できる相手って、年齢重ねるごとに減るばかりだからね」
「そりゃまあ、今更佐藤さん相手に気を使わないし、楽だわ」
「おまけに物理的に距離が近い」
「お隣だもの」
「それ大事。会いたいと思えばすぐ会えるって大事」
佐藤の発言は男女の恋愛関係を匂わせるもののようでもあり、ただの友情のようでもある。梨生は勝手に浮かれないよう内心を引き締めた。下手な期待は危険だ。
煮えた鍋をつつきはじめ、会話は鍋の中身のことになる。ただ鍋と言っても、各家庭によって違う。佐藤の買ってきた薄い餅は、鈴木家で入れることはない。反対に、佐藤が買い出しに行っている間に梨生が用意した鶏団子は、佐藤家では入れないらしい。結論は、どちらも美味しいで終わる。
「実家出てから自炊もするけど、仕事の後ってすぐ食べられて空腹が凌げればいいってなるよね? もうコンビニ様様というか。やっぱり一人って駄目だと思うんだ」
「うん、それは分かる。レンジ様様でもあるわ」
「だから、こうやって手間かけて誰かと食卓を囲めるっていいよな」
「鍋だからそう手間かかってないけど」
「いや、普段なら野菜すら切らないから」
「そこは切ろう! 切ろうよ、野菜くらい!」
他愛のない会話が心地よくて、適度にアルコールも回って。鍋の具は食べつくされ〆のご飯が投入される頃には、すっかりぐだぐだな二人になっていた。
「で、梨生さんが俺を放置してた理由って、アレ?」
「うん、アレ。結構苦労したんだー」
佐藤が指さした部屋の端の机上に、『りんちゃん』が立っていた。買ってきたときに着ていたワンピースではない。全体的にピンクなボリュームたっぷりのドレス姿だ。
襟ぐりの大きく開いたピンクサテンのトップスはボディに沿い、ちいさなパフスリーブが肩を飾る。アンダースカートには白いレースが重ねられ、その上を覆うのはふんわりしたピンクのシフォンのオーバードレス。オーバードレスの裾は同素材のフリルで飾られており、部分部分をつまむようにリボンで留められている。リボンはサテンにレースと小花付き。
「あとは、長手袋とティアラとネックレスを作れば完成かなー」
「親戚の子、喜ぶだろうねえ」
「んー、親戚の子って間違いじゃないんだけど。正確には昔の私になの」
「昔の? 梨生さんの子供の頃?」
「そう。すっごくね、欲しかったの。お姫様のドレスが」
別に、すべての玩具が買ってもらえないわけではなかった。誕生日とかクリスマスもあったし、お年玉もあった。問題は、その時期に幼い梨生が欲しがったような『りんちゃん』用のドレスが売っていなかったことだ。
「この間売ってたみたいな、お姫様ドレスなんて無かったの。まあ、実家が大都市じゃなかったからかもしれないけど。でも。売ってたとしても、頭の中にあるドレスとは違ってたのよ」
なにしろ、頭の中には理想のお姫様ドレスがあるのだ。だから、妥協はできなかった。ハンカチを巻いて、夢想するしかなかった。
「この間、お店で『りんちゃん』を見た時に思ったの。今なら、今の私になら、あの頃のドレスを自分で作れるって」
梨生の頭の中にしかなかったドレスを、形にするのは他の人ではダメなのだ。
「母が縫いもの苦手な人で、作ってもらうことはできなかったし。友達のお母さんでそういうのが得意な人はいたけど、私が頼めるわけじゃない。でも諦めきれなくて、ずっとサンタさんやら神様にお祈りしたわね」
結局、叶えられないまま、『りんちゃん』で遊ぶ年齢は過ぎた。それでも、兄弟姉妹のいなかった梨生はかなり長い間を『りんちゃん』と過ごした。実際、中学に上がる直前まで。リアルな友人関係や学校生活が忙しくなり、いつしか忘れられはしたが、実家に大切にしまっている。
「供養っていうのも違うけど。子供なりに真剣に祈ったことだったから、思い出したら叶えたくなったの」
とはいえ、今までしたことがなかったので、ネットで色々調べることから始まった。『りんちゃん』の服が作れる型紙付きの本があることを知り、入手して、頭の中のドレスに近づけるようアレンジして。本体ドレスだけでは理想のラインにならないから、補正下着にドレスが広がるようパニエも作らねばならなかった。妥協はしないと決めたから、素材もシルクサテンにシルクのシフォン。ビーズアクセサリーの本で現在はスワロフスキーと格闘中。……材料費がなかなかとんでもない。『りんちゃん』が小さいからこそできる贅沢だった。
「これが完成したら、余った材料で、今の私の好みのドレスも作るんだー」
そう。だから購入した『りんちゃん』は2体なのだ。
そんなことを酔いにまかかせてつらつらと話している様子を穏やかな目で佐藤が見守っているのに、梨生は気が付かない。
「じゃあさ、これが完成したら教えてよ。俺からも小さな梨生さんにプレゼント用意するから」
「ありがとー。うん、完成したら知らせるねー」
そうして、日々は過ぎて。クリスマスが目前の夜。
「本気のラッピングが見たい」
と言う佐藤のリクエストに応えた梨生は張り切った。小さなクリスマスモチーフ柄の布を張って作った化粧箱に、造花を敷き詰め、その上に綺麗にカールさせた髪にティアラを戴いた『りんちゃん』を入れると、リボンをかける。
『ちいさな梨生ちゃんへ。あなたの夢のために』
なんてメッセージカードも添えて、得意げに見せた梨生に、スーツ姿のままの佐藤が手を差し伸べた。
「じゃあ、俺からのプレゼントね」
手を掴まれたと思った瞬間、梨生の意識はふわりと消えた。
気が付くと、梨生は実家の自室にいた。
正確には、自室に浮いていた。翼をはやしていた佐藤に腰を抱えられていたからだ。梨生の手にはラッピングされた『りんちゃん』入りの箱。そして目の前には。ベッドで眠る幼い梨生がいた。
「え? え? えーっ!?」
「静かにね。一応、認識阻害されるようにしてるけど。ほら、起こしてあげて」
起こすのはよく眠っている幼い梨生だろう。よく分からないながらも梨生は昔の自分に声をかけた。
「えっと。梨生…ちゃん、梨生ちゃん起きて?」
薄暗いはずの部屋の中、何故か色々とよく見える。それは眠そうに起き上がった小さな梨生も同じだったらしい。
「おねえちゃん、だれ?」
どう答えようかと考え込む梨生の耳元に佐藤が囁く。
「サンタさんだと言えばいい」
頷いて、意識して笑顔を作る。
「サンタさんよ、梨生ちゃん。はい、プレゼント」
「ほんとうに?」
「ええ。開けてみて?」
少女の手には大きい箱を手渡すと、不思議そうに見返してくる。
「あたしに? ほんとうにもらっていいの?」
「梨生ちゃんのために用意したのよ」
幼い梨生はリボンを解いて箱を開けると歓声をあげた。
「すごい! これ、あたしがほしかったおひめさまのドレス!」
箱から取り出した『りんちゃん』から幼い梨生の視線は離れない。
「受け取ってくれる?」
「うん! ありがとう、サンタのおねえちゃん!」
「大事にしてね?」
「うん! だいじにする! たからものにする!」
きらきらとした瞳を向ける幼い自分の頭をそっと撫でる。
「あなたが、幸せでありますように」
「ありがとう! おねえちゃんもかぜひかないでね!」
何故、風邪をひかないようになのかと考えた梨生は次の瞬間、空高くにいた。スーツの胸に押し付けられるように抱えられている。いわゆる『お姫様抱っこ』状態だ。そして目に入った自分の服装が……。
「佐藤さん、これ何!?」
「無事に現在に戻って、上空高く」
「そうじゃなくて、私の恰好!」
「プレゼントを渡すならその恰好の方が自然でしょ」
梨生の目に入ったのは赤い衣装。白いボタンと白いファーが裾を飾るサンタ衣装だ。ただし、腕はむき出し(短い白手袋はあり)だし、スカートは。おそろしく短い。お姫様抱っこ状態ということは、ほぼ素足を抱えられていることで。
「なんでミニスカサンタなのよっ!」
「そりゃあ、俺だって役得なしにやってられないし?」
「役得って!?」
「ミニスカサンタは正義」
「なにが正義よっ! この変態!」
「俺は正常で健常な男子としてまっとうでしょ」
「セクハラが過ぎる!」
眉を下げて悲しそうに見つめてくる佐藤の表情に、梨生は抱かなくてもいいはずの罪悪感を覚える。
「せっかく梨生さんの願いを叶えてあげたのに」
「願いって」
「ちゃんと小さな梨生ちゃんに『りんちゃん』届けられるようにしたのに」
そう、確かに、幼い自分にあげたいとプレゼントを用意した。そして、渡すことができた。本来なら絶対にありえなかったことだ。
「えっと、佐藤さん、天使の力、使ってくれたんだ」
「大盤振る舞いで。今の俺は制限付きだから、時間を超えるのはかなりきつかった」
「それは、その……ありがとう?」
今度は眉も上がって嬉しそうな佐藤の笑顔が広がる。ただし、とてつもなく近い。
「そこで、ごめんじゃなくてありがとうって言える梨生さんが俺は好きなんだ」
更に近づく顔を全力で抑える梨生は、自分が真っ赤になっている自覚があった。
「ちょっと待って! 待って!」
「お預けするんだ?」
「お預けって、そうじゃなくて、わたしたちは……」
「私たちは?」
梨生は友達と答えようとして、それが正解ではないことに気付いた。友達以上恋人未満の関係が心地よすぎて目を逸らしていたこと。
「わたし……」
天使だという男。ただ普段は天使らしさなど微塵もない隣人。自然体で付き合えて、でもちょっと笑顔がいいな、とか思ってて。
「ほら、下見て?」
答えに詰まった梨生は佐藤の声に従って地上を見る。
暗く広がる建物の群れがひしめく地上。そのあちこちでイルミネーションがきらめいている。
「きれい……」
「特等席だからね」
通常であればヘリに乗ってしか見られないであろう景色。遠すぎて聞こえないはずのクリスマスソングすら耳に届く気がする。
「一緒に見たいと思ったんだ」
素直に嬉しいと思う。こんな景色を二人だけで見られるなんて。
「うん、ありがとう。すっごくきれい」
「でしょ? だからね、梨生さん。流されてね?」
いつの間にかゆるんでいた手というバリケードを失っていた梨生に佐藤の唇が近づき、その距離をなくした。目を閉じた梨生の耳は翼の羽ばたく音だけをとらえる。一度離れたぬくもりが囁く。
「メリークリスマス」
そして再び、梨生に熱を送り込んできた。もう、自分がどこにいるのかさえ分からない。その日、梨生は極上の天使の檻に捕らえられた。
「おかあさん、サンタさんきてくれた!」
6歳の梨生はパジャマのまま部屋を飛び出し、母親の元へと走る。
「よかったわねえ」
「うん! ずっとね、こんなのがほしかったの!」
得意げに『りんちゃん』を見せる娘に微笑みながら母親は内心で記憶を探る。
(たしか、従姉の絵里ちゃんからだったかしら。夕べ届いたのを枕元に置いておいた……のよね。ここまで大喜びするなんて)
いくらかあやふやな所はあるが、娘の様子に気にならなくなる。
「お部屋に置いてきなさい。朝ごはんよ」
「はーい!」
部屋に戻った梨生はもらった箱の中に『りんちゃん』を寝かせる。箱も、箱の中のお花も、そして何より『りんちゃん』のドレスが、どれもきれいで、夢を見ているようだった。
「サンタのおねえさん、ありがとう。後でいっぱい遊ぼうね、『りんちゃん』!」
梨生のサンタさんは、おじいさんじゃなくておねえさんだった。焦げ茶色の髪の先がちょっとくるんとしてて可愛かった。優しく笑ってくれた顔を好きだと思った。
「あんなおねえさんみたいになれるといいな」
お姫様ドレスの次の夢を、幼い梨生が抱いた瞬間だった。
それは叶わなかったはずの幼い頃の夢。ささやかでありふれていて、それでも真剣だった夢。
奇跡を起こしたのは梨生の天使。
(そういえば、いつからか名前呼びになってたのよね)
あまりにも自然に呼ばれていたので意識もしなかったけれど。
(こっちも名前で呼ぶ? うわっ、滅茶苦茶恥ずかしいんですけど!)
嫌じゃない。それは間違いない。でもなんだか掌の上で転がされた感がぬぐえない。それがちょっぴり癪に障るから。友達でなくなった相手を今度は自分が振り回してやろうと決心する。
とりあえず熟睡している奴の鼻をつまんで起こそうか。
「おはよう、天使さん?」
数年前、幼い自分のためにと「り〇ちゃん」のドレスを作りました。そしてそんなヒロインの話を書こうと思ったのですが、ドレス作りに時間を取られて、クリスマスまでに形にならず。今回、ヒロインは梨生でいいんじゃないかと思い、続編としました。思っていたよりも恋愛度があがったのはクリスマスだからということで。
シリーズタイトルをつけることにしましたが、今後の予定は未定です。