図書室で2人っきり…?
ここは学校の図書室。放課後、図書委員の俺は誰も居ない此処で一人作業をしている。作業というのは先生に頼まれた棚の整理(かなり広範囲)だ。
膨大な量の図書の整理を任され、しかも相方の委員はやる気がないのか基本的に図書室に顔を出さない。となると必然的に俺一人で仕事をこなす事になる。
「これだけやってまだ3分の1か…終わらねえなコレ」
子供の頃からスポーツというか運動関係全般に才能が無く、何をやっても下手くそで。そんな俺でも出来る事をと考えて選んだのが図書委員だった。でもやってみると思ってたよりは大変で。
だけどそんな中で楽しみも出来た。それは…
ガラガラガラ…
「あ、先輩なにしてるんですか?」
「ん?あぁ、〇〇か。ちょっと本棚の整理を、な?」
と、今まで正にこの子の事を考えていたなんておくびにも出さず、すまし顔で返事をする。
最近図書室によく来る後輩ちゃんだ。
「ふぅん。…これだけ本が在りますから整理整頓するのも一苦労ですね」
「まぁな。ま、コレが図書委員の仕事だし大変でもやらなきゃね?誰かがやらないといけない事だし」
「そうですね…先輩、手伝いましょうか?」
「いやいや〜、悪いよ。階段も頻繁に踏み台昇降する事になるしさ。脚がムキムキになっちゃうよ?」
「2人でやれば疲れも分担できるし、何より先輩、ぶっちゃけ器用さとか素早さ的なステータスが残念な事になってるじゃないですか。あとそんなちょっと手伝う程度の運動で筋肉がつくなら私はもうボディビルダーになってますよ」
「まぁ◯◯は色んな人の手伝い自分から買って出るもんな。はは、ムキムキな◯◯も見てみたいっちゃ見てみた…くはないけど。
ってか器用さとか素早さってゲームの話してんの?幾つなん俺のステータス」
「んー…先輩のステータスは…2ですかね?」
「…2ってやたら低くない?たはは」
後輩も認める辛口評価…
「大きければいいというものでも無いのです。さぁ頭の体操しながら手も動かすのです、はい、コレですかね?」
「サンキュー!…あれ?いつの間に階段の上に…ま、まぁ折角登ってくれたし手伝って貰おう、かな?」
そんな、適当な雑談を混ぜながら手伝って貰うこと暫く。
…ずっとそうなんだけど、ぶっちゃけ見えてる。何が見えてるって、それは…スカートの中の宇宙が。なんとも眼福で御座います。
見えてる事に気づかれない様に上手く視線を誤魔化すんだ俺!手に持った本に意識割かれてる系男子になるんだ!
いや、むしろ見せてるのかもしれない…此処は俺の視力総動員でガン見するべきなんだろうか?いやしかし…
とかなんとかグルグル考えながら作業してたら俺…なんか一瞬意識が…
…アレ?◯◯、階段を踏み外したのか?落ちてきてる…?
受け止めなきゃ…なんか、スローモーションというか…なんだ、これ、は…?
…意識が
…飛びそうだ
… ◯◯
…
…助け
…
…?