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異世界で生きていく  作者: ゆう
人と関わる怖さと知らない恐さ
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孤児院

孤児院。

魔物との戦いで地味に死亡率の高いこの世界。

しかも、『老化』がくるまでは若く子沢山。

親を亡くす子供は多い。


実際は兄弟の年齢幅も大きかったり、魔物のせいで街の移動も滅多になく街中に親戚は沢山居て孤児自体は人口の割に少なかったりする。


孤児になるのはヤウのように親を殺され拐われた子供とかたまたま街を移動した先でとか、捨て子とか。大体は貴族関係の捨て子が多い。


ところで、貴族は歴代の交配によりLv関係無く顔が良い者が多い。洗練されている。


うん。

孤児院は神殿関係で貴族が手を出しにくいのは分かるが、それっぽいの居るなぁ。




孤児院側

「今度の子は……そう。盗賊に……」

「まあまあ。魔道具が外れないのね」

「さあ、迎える準備をしましょう」

「あの子はまた……。綺麗ねぇ……」

「あらあら。……首輪!?」

「これは、目を引く子がきましたね」

「……保護したと偽った貴族の子かしら……?」

「それより。外出は避けた方が良いのかしら?」

「いいえ、他の子と同じです。あの子が自分の人生が歩めますように」





別に働かせているわけでも何でもなく、孤児は将来出来る事を増やすべく手伝い程度に家事をする。ヤウも掃除を手伝ったりして過ごし、むやみに泣いたりあちこち汚したりしない代わりに隙をみては誰彼構わず質問攻めにした。


未熟(0~5)』から『成長期(6~20)』になったある日。ヤウ、初めての買い物に行く。この頃には神殿からたまに来る神父さまに文字や計算を教わって簡単な絵本を読んだりしていた。


「やーちゃん、絵本そんなに面白い?」


「うん。下手な歴史書より事実が書かれてるって神父さまが言ってた」


「……それ、面白いの?でも、やーちゃん魔女のお話し嫌いだよね!」


「ルー、ヤウは魔女のお話しも読んだこと有るよ?」


「だって、魔女の絵本の時変なかおしてるもん」


「……ふん」

自分の話だぞ!魔女は。照れるじゃないか。


「それより、今日はやーちゃんお買い物当番でしょ?ルー行ったこと有るよ?人いっぱいなの」


ルー(ルーレシア)はヤウと同い年。生まれたばかりに捨てられたらしい。

「おとといの買い物当番で行ったばっかりでしょ?」


「でも、行ったもん」


「はいはい」


「……ヤウちゃん!準備したら行きますよー」


「はーい」


「行ってらっしゃい。やーちゃん」


「うん。行ってくる。ルー」


「うふふ。ふーふみたい」






買い物。

街の人とのふれあい。顔見知りを作ったり、場合によっては商人さんとの伝を作る。と言う裏の事情が有る。これも将来に向けての地道な行動なのだが、



しまった。迷子。これは、自分が悪い。

(700年前)と比べていろんな物が安くなってるなあとは思ってたんだけど。

しかも人多いし。今回はルーのおかげで身長の調整を誤る事はなく年相応だが、大人の顔の位置は十分高い。

ふっと、商品を見て一緒に来た女神父さんを見上げると別人だった。びっくり。


でもな~。手を繋ぐのはちょっと抵抗があったんだけど。放したのは失敗だったよなあ。


「こんなところに居たのか!」


ぐいっと手を引かれる。

「え……?」


「ダメじゃないか。家に帰るぞ!」


「やっ!」

人さらいか!まだ人目が有る。子供の力の内でしか抵抗が出来ないは


「またそんなことを言って!お父さんを困らせるんじゃない!」


「……!」

こっちが喋る隙が……!液体……睡眠薬か。効かないが、仕方ない。


「ッチ。ようやくおとなしくなったか」


こっちが舌打ちしたいわ!

見える範囲に人は居なくなったが、まだ目が有る。人さらいを泳がせて拠点かルートを探る積もりか。

タイミングが悪い。さっさと逃げたい。不愉快。


……もう、監視ごと殺っちゃおうかな。

ダメだ。そんな常識は無い。せっかく3年もかけて街の内に居るのに少しでも怪しまれる事はしたくない。


存外丁寧にベッドに寝かされる。

が、しばらくして隣から怒鳴り声が。


「黒髪金目だあ!?ターゲットは藍色の髪に瑠璃の目の6歳児だぞ!」

「で、ですが藍色って黒っぽい感じじゃあ……。それにちゃんと6歳位だ。瑠璃って……なんか高価な色」

「バカやろー!黒っぽい青だ、青!瑠璃は……貴族言葉はわかんねぇが多分……青だ!」

「でも何か貴族っぽい綺麗な顔っした!」

「……!」

「……」



藍色の髪に瑠璃の目の6歳児ってルー?

ターゲットって、何の?

ちょうど一昨日買い物行った時に目を付けられた?

いや、貴族。貴族か……。どっかの貴族の隠し子ってバレたのか。



ルーを狙ってるって分かってたから監視が?

だが、貴族を狙うにはお粗末過ぎじゃないか?






街のどこか。

「ふんっ!黒っぽい髪、長い睫毛の陰では緑に見えなくもない目。同年齢の綺麗な顔だちの女の子。上手いこと替え玉を用意したこったなアルタルフ団長?」


「バカな事を言うな。向こうが勝手に間違えただけだ。高いレベルの〈演技〉と〈隠密〉をつかう悪名高いアドル兄弟も、依頼を受けるのは向かなかったらしい」


「場所も人も分かって居るのに助けに行かねえのか?」


「はあ。これは、貴族の案件だ。治安維持隊が関わる事では無い。イーゴン隊長」


「今回巻き込まれたのは、一般人だが?」


「……孤児だろう。裏の貴族まで釣り出さなければ。蟹は魚に恩を売るらしい」


「なっ!」


「そういうことだ。身分が違い過ぎる。今回は諦めろ。……監視は付けて有るから運が良ければ何事も無く終わるだろう」

神殿の階級(仮)

神様の下皆平等と言うことで無し。

だと組織として行動出来ないので、実質

上から順に

神国の神殿長

街の規模順に各神殿長、ギルドグランドマスター

神殿長補佐、各街のギルドマスター

各分野長(孤児院長、情報部長、メイド長、ギルド受付主任等)

平神父


禁則事項等は各神殿によるが、一般人からの神殿ひいては神様の不信感が高くなるようなら神罰。

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