表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で生きていく  作者: ゆう
独りで生きるのは大変
52/156

48脱初心者

ここは冒険者ギルド2階。


「ライさんは、冒険者登録から1年が経ちかつ、冒険者としての活動が十分に行えると判断されましたので、これより青になります。3階までは自由に上がって頂いて結構です。その上で、銅以上の実力が有ると思われますので出来れば試験を受けてください」


「……青になった。これから試験で銅、銀へと上がっていくと」


「はい。青ですのでまずは銅になる為の試験です。詳細は一つ上の階、3階で聞いてください」


「分かった」



3階へ


「ようこそ、いらっしゃいました」


「ライです。青になりました」


「はい、聞いています。説明します、3階には第一資料室が有ります。主に魔物についてや、称号持ちから寄贈された冒険譚等の本が置いて有ります。入る際は資料室手前にカウンターがあり、そこで少々手続きがございます。また、すぐそこの酒場は2階同様ご自由に利用出来ます」


「分かった。試験について教えて」


「……はい。銅への試験は簡単です。Lvは40を超えましたか?」


「……超えた」


「(チラッ)はい。事実のようですので、ライさんはこれより銅になります。4階まで行くことも許可されます。……この紙を持って4階で詳細を聞いてください」


「……分かった」


速い。Lv40超えたら銅とは聞いていたが、本当にすぐ銅。いちいち1階ずつ上がるの面倒。





「……87番さん、こちらの受付に来てください」


「……ライです」紙を渡す。


「……はい。では、4階及び中位(金銀銅)冒険者について説明します。4階には酒場、第二資料室が有ります。第二資料室は主にこの周辺地域の歴史についての本が有ります。利用の仕方は3階と同じです」


「……」


「また、中位からは特殊な契約書を書いて頂きます。この契約は生死確認の為にも使われます。死ぬと契約が無効になるのを利用したものです。内容は─冒険者ギルドに所属する─のみとなっています」


【キャラクター】で変えると死んだ扱いになるんだよなあ。戻ると契約も戻るけど。夜はクモの姿になって出歩いているし、ファミリーの契約は確認しないとバレないけど。


「生死の情報ってどの程度伝わりますか?」


「ギルドが、どれくらいの中位冒険者が活動しているかの目安になります。基本は月に一度、ギルド員のみが確認して、死亡者を確認するのみとなります。……誰か生死確認したい方でも?」


「ちょっとね」


「……月の20日に確認していますが、今月中に行方不明になられた方なら20日に来ていただければ、その……」


「……大丈夫」よし!20日は気を付けておこう。


「……そうですか。……では、ライさんは青からすぐ銅に上がったそうですが銀への試験はもう受けますか?」


「試験ってどういう物ですか?」


「……筆記及び面接等ですね。白の時点である程度見極めはされますが青、銅の期間もありますし、銀以上は護衛等人と接する依頼が来る事が有ります。まあ、指名依頼ですが。なので、もう一度人となりを見る事になります。期間は1週間です。また、周辺の魔物等の対処を知識として知っているかを筆記で見ます。また、試験を受けるのに、一つでもスキルレベル30超えていますか?」


「うん。期間は1週間?」


「はい。……はい。私達受付がこれまでと、その1週間、特にみています。それで問題がなければ良しです。面接通ったら筆記ですね」


「?」来たばかりの自分ならこれまでは無く1週間しかみられない?


「ライさんは今なら1週間の行動だけで決まります」


「じゃあ、受けておく。落ちてもまた受けられるのでしょう?」


「いつでも大丈夫です」


「じゃあ、お願い」


「はい。では、1週間後の朝、受付に来てください」


「分かった」


この面接で、冒険者としてもちょっと……、という奴は弾かれる。めったに居ないが。筆記の方は真面目にしていれば受かる程度らしい。


まあ、3階の本は読んでおこう。


「第一資料室に入るのにこの契約を結んで頂きます」


─資料室内のみ効力を持つ契約─

・指定スキル以外を使わない

・喋らない

・資料を持ち出さない

・資料を損ねる行為はしない


「指定スキルは?」


「一覧があります。〈識字〉や〈速読〉、感知系など周囲に影響を与えないスキルは大体使えます。また持ち出しは禁止ですが、写本等は認められています」


「分かった」


「最近はファミリーの拠点に写本された資料もあり、ここに訪ねてこられる冒険者は少ないですが、資料は私どもが管理しておりその時の正確な情報のみ揃えてあります。ごゆっくり」


「ああ」


なんだ。ファミリーのはここの写本だったのか。なら、確認程度にしておこう。ファミリーので十分情報は有った。



……と思ったが。

そうか。ファミリーのは古い情報も混じっていたから、同じ魔物の2つの資料を比べて違いも有ったが、ギルドのは本当に現時点で正しいと思われる物だ。ファミリーのより見やすい。


ただ、確認が少なくギルドでは、不正確と判断された物は載っていないな。

これと、あの魔物に関してはファミリーの資料の一部が正しい。


取り込めば分かるので、生態に関しては自分の方が詳しい。

ただ、どんな魔物にどの攻撃が有効とかはさすがギルド。



そして。


「本当に天満月を抜けるのか。ライ」


()()。"()()"さん」


「ふん!もう部外者扱いか。生意気な奴め。1年世話になったんだろ?レート達にも挨拶しろよ」


「……分かった」


「その顔は……!ったく。……天満月はお前にとって居心地は良くなかったか」


「……。ふん。こんなぬるい所、」


「……そう感じるか」


「……」


「気が変わったらいつでも来い」





「……え。ライ、ファミリー抜けるのか?」


「……」


「俺達のパーティーとやっていくんじゃねえのかよ」


「元から白の間だけだ、世話になった」


「お、おい!……」





よし。挨拶終了。

やっとソロの冒険者生活。





ファミリーの上の方


「奴は抜けた」


「せいせいするぜ!」


「ちょっと、1年一緒にいたのよ」


「と言うか、本当に白の間だけだったな。……ただのソロ志望か」


ソロ志望(自殺志願者)ねえ」


「称号持ち予備軍でもあるぜ」


「でも、しばらく監視は続けるんだろ?」


「ああ。奴は残念だが、」


「それより、やはりファミリーの質の低下が~。」


「俺達称号持ちは半分引退で天満月に来たからな。空気は温かく居心地は良いが、~」


「しかし、他のように殺伐としたのも、~」


「野心が無いは、~」

〈識字〉がある程度補助するので、ひらがな、カタカナ、簡単な漢字の読みは生活の中で覚える。


始めから抜ける予定だったので、1年もあったのにパーティーメンバーの名前も覚えていないライ。


たった1年じゃあ、ファミリーの対応もこんなもの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ